予測を上回るドル高の影響を受けて、アナリスト予想を達成できなかったハイテク企業がまた現れた。今回犠牲となったのは、他でもないGoogleである。
インターネット大手Googleが米国時間4月23日に発表した同社第1四半期決算(3月31日締め)において、純利益はおよそ35億9000万ドル、1株あたり5.20ドルだった。
非GAAP利益は1株あたり6.57ドルで、売上高は前年同期比12%増の172億6000万ドルだった。
ウォール街の予想は、売上高175億ドル、1株あたり利益6.61ドルとなっていた。
この数値にはトラフィック獲得コスト(TAC)が含まれている。TACを除くと売上高はほぼ139億ドルとなり、アナリスト予想の140億ドルをやや下回った。
Googleの最高財務責任者(CFO)を務めるPatrick Pichette氏は、目標を達成できなかった理由としてまったく収束する気配のない通貨為替変動を挙げ、その影響がなければ年成長率は17%にも達していたと述べた。Pichette氏は最近、まもなく退職することを発表している。
「モバイル広告事業には引き続きかなりの勢いがあり、ブランド広告主らとの機会があると考えている」とPichette氏は声明に付け加えた。
Googleが23日夕方の取引終了直後に発表した同社第1四半期決算のその他の部分には、かなりの成長が見られた。
Googleウェブサイト上の有料クリック数は前年同期比で25%増加し、それに牽引されて第1四半期の総広告売上高は、11%増加して155億1000万ドル弱となった。
ウォール街では現四半期について、Googleの業績が回復し、売上高は180億5000万ドル、1株あたり利益は6.77ドルになると予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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