ストリーミング音楽サービス「Beats Music」を再開しようというAppleの取り組みは、すでに監視の対象となっている。
Financial Times(FT)の報道によると、欧州委員会はBeats Musicに関するAppleの計画について、レコード会社やデジタル音楽会社数社に調査票を送付したという。この調査票は第一歩であり、必ずしも正式な調査につながるものではないとFTは伝えているが、こうした情報収集は正式な苦情をきっかけに行われることが多いとも述べている。Appleは2014年にヘッドホンメーカーのBeats Electronicsを30億ドルで買収したが、これはストリーミングサービスに新たな攻勢をかけるための買収だと広く考えられている。
ストリーミング音楽は、有料契約ではなく広告付きの無料契約が原動力となって急成長しているが、この成長はデジタルダウンロードなどの楽曲販売を犠牲にして成り立っている。音楽がデジタル化され始めた初期の頃、Appleは「iTunes」ソフトウェアで有料デジタルダウンロードを普及させ、音楽業界に救いの手を差し伸べた。しかし、Appleが他社に遅れてストリーミング形式に参入するということは、現時点ではSpotifyなどのより小規模な新興企業が大きくリードしているということだ。欧州委員会は、Appleが市場における自社の影響力を不当に利用して、この競争で優位に立とうとしていないかどうかを探っている。
Appleにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡