スマートフォンは新たなイノベーションを、あるいは注目に値する技術革新を何一つ引き起こせないのではないかと思えるときもある。「iPhone」は、デザイン上の大幅な変更と多くの改良が2014年秋に実施されており、Appleのリリーススケジュールが例年どおりだとすれば、2015年には「s」アップデートが登場し、内部にいくつか地味な変更があるだけで、外観はほとんど変わらないだろう。
だが、変化につながる種はすでに植えられているようだ。Appleは最新の「MacBook」と「Apple Watch」で一部の新しいアイデアや機能に敬意を払っているようだが、それらは新型iPhoneにも最適なものかもしれない。
「iPhone 6s」(と「iPhone 6s Plus」)には、それらがすべて搭載されるのか、それともごく一部しか搭載されないのか。あるいは、再設計が予想される2016年の「iPhone 7」まで、一部の新機能を取っておくのだろうか。いずれにせよ、遅かれ早かれ搭載されるだろうことは想像に難くない。筆者としては、どれも十分に合点がいく機能であり、純金のiPhoneを除けば、実現してほしいものばかりだ。
1つの小さな万能ポートによって、「Retina display」搭載の新型12インチMacBookでは、充電、ビデオ出力、データ転送がたった1つのポートで済むようになる。それどころか、この魔法のケーブルは、あらゆるPCやモバイルデバイスで使われている電源コード、HDMI、VGA、DisplayPort、USBのコネクタに、今後数年で取って代わろうとしている。iPhoneに搭載されれば、Apple独自の「Lightning」コネクタより汎用性が高いコネクタとなるほか、これまでどおり裏表を気にする必要がなく、高速接続を利用できる。別売のアクセサリを使えば、Lightningポートもビデオ出力用に使うことができるが、USB-Cの方が利点は多そうだ。最終的には唯一の標準ケーブルとして業界全体で採用されることになるだろう。
Apple Watchは、Apple製品としては初の無線充電機能を搭載しており、それを実現したのが、スナップ式の電磁誘導充電器だ。こう書くと、iPhoneにUSB-Cとは異なる充電方式が採用されるように思えるかもしれないが、同期や充電、ビデオ出力に物理的なケーブルを使えるようにしたまま、アクセサリとして電磁誘導方式も利用できるようになる可能性はないだろうか。そうなれば、就寝時の充電が便利になるはずだ。充電時間が長くなるようなら、次期iPhoneに電磁誘導充電だけを採用するのはやめてほしい。両方の充電方式を採用しても問題ないだろう。
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