Molbile World Congress(MWC)に先駆けたイベント「Samsung Galaxy Unpacked 2015」でスマートフォン「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」が発表された。すでに日本のウェブサイトでも製品が紹介されており、間もなく日本でも登場する見通しだ。
いずれも5.1インチの高解像度ディスプレイを装備し、CPUにはExynos 7420(64-bit、14nm)、オクタコア(2.1GHz Quad+1.5GHz Quadの8コア)を搭載する。OSは最新のAndroid 5.0 Lollipopだ。
デザイン面にも力を入れている。中でもGalaxy S6 edgeは、ガラス製エッジが両サイドでカーブする特長的なデザインだ。また、カメラ機能が飛躍的に向上しているのも特長の一つ。今回は、一足先にGalaxy S6 edgeを使い、フォトグラファーの津島隆雄氏によるカメラ機能にフォーカスしたレビューをお届けする。
Galaxy S6およびGalaxy S6 edgeは、約1600万画素の1/2.6インチ高画素センサを搭載し、レンズF値は1.9と非常に明るいレンズを備える。手振れ補正は光学式+電子式を採用している。また、フロントカメラは約500万画素で同様にF1.9の明るいレンズが採用されている。明るいレンズにより、夜景などの暗い場所でも被写体を明るく捉えられるため、セルフィー(自分撮り)で明るくきれいな写真を撮影できる。
開放F1.9は大変明るいレンズである。S5はリアカメラF2.2、フロントカメラF2.4だったが、今回はフロント/リア共にF1.9であり、何かと比較されることの多いiPhone 6/iPhone 6 PlusのF2.2よりも明るいレンズを採用している。
スマートフォンのカメラの場合、F値は固定なので、F1.9という明るさがあると暗い場所ではより高速なシャッターが切れるため、手振れや動体ブレがしづらい。またマクロで寄った場合は背景のボケを得ることもできるのだ。
百聞は一見にしかずで、まずはGalaxy S6 edgeで撮影した写真を紹介したい。なお、拡大すると撮ったままのデータが見られる。ファイルサイズの大きさに注意してほしい。
1600万画素(5312px×2988px、16:9)の写真は、本体の5.1インチ2560×1440ドットの画面で見ると、まず高精細な画像に驚かされる。これがスマートフォンのカメラなのかと思うほどだ。もちろんスマートフォンの画面だけでなく、PCで鑑賞しても十分な高解像度の写真である。
参考までに、同条件でのiPhone 6の写真も紹介する。iPhone 6は約800万画素で、F2.2のカメラである。こちらも十分にきれいな写真なのだが、同条件で撮影するとiPhoneの方がやや暗く写る場合が多い。もちろん、iPhoneでも画面をタップして露出をコントロールすればよいのだが、テクニック的なことを気にせず、気軽にきれいな写真を撮影できるのは便利だ。
なお、カメラの起動時間は0.7秒と速い。また、アプリを起動中でも、ホームボタンをダブルタップすれば素早くカメラが起動できる。
カメラ起動が速いので、シャッターチャンスにも素早く反応できる。カメラアプリを起動している間にシャッターチャンスを逃して悔しい思いをすることが少なくなるだろう。
基本的に何もすることなく自動モードでここまで撮影できる。仕上がりを見ると、改めてカメラ機能のすごさとこれがスマートフォンのカメラだということに驚かされる。特に暗いシーンでの高画質と優秀な手振れ補正はすばらしい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス