FDR-X1000Vは、前世代のアクションカムで採用されていたフルHDだけでなく、4K動画もサポートするようになり、全体的な画質を期待通り大きく向上させている。
レンズまわりの強化と録画時のビットレートの高速化により、十分な性能を持った再生機器があれば驚くほどシャープでスムーズな4K動画を視聴できるようになる。以下は、FDR-X1000VとGoProのHERO4 Blackを並べて撮影した比較用の動画だ。なお、GoProのProtuneモードでは最大60Mbpsでしか録画できないという点に注意されたい。
この動画をYouTubeで視聴するのではなく、ダウンロードしたうえで視聴したいというのであれば、Vimeoのページにアクセスしてほしい。
別途表記のない限り、すべての動画の露出やホワイトバランスはデフォルト設定のままであり、ピクチャープロフィールは「VIVID」(ビビッド)に設定している。
FDR-X1000Vの画質はデフォルト設定では、HERO4 Blackと比較するとずっとコントラストが高めであるものの、「NEUTRAL」(ニュートラル)という中立的な設定にすることもできる。ただし中立設定にすると、コントラストが極端な状況では飽和しがちになる点に注意されたい。このため露出を調整し、編集処理や色調補正処理のための詳細が失われないようにする必要がある。
100Mbpsのビットレートで撮影した4K動画は非常にクリーンであり、フレームの端の方の境界がほんの少しだけ紫色になり、色収差が出ている痕跡が見て取れるだけであった。また、フレーム中央の最もシャープな部分をクロップしても、高解像度のおかげで結果はHD並みの映像となる。ちなみに、HDモードでは手ぶれ補正機能が利用できる(4Kモードでは使用できない)ため、カメラのぶれの影響を最小限度に抑えられる。
手ぶれ補正機能については、このオプションを有効にしたFDR-X1000Vと、同等の機能を有していないHERO4 Blackとの比較動画をチェックしてほしい。この動画はいずれも、歩きながら撮影したものだ。
手ぶれ補正機能はとても効果的だが、映像は時々ぶれることもあった。それでも、動きが激しい状況下では特に、手ぶれ補正機能を使用していない場合よりもずっときれいに撮影できる。
静止画の画質も非常に素晴らしく、デフォルト設定でも色彩は力強く再現されている。フル8メガピクセルの解像度に拡大した画像はさほどクリーンではなく、一部にノイズや詳細のくすみがある。しかし、ウェブ上では解像度を落として使用する場合が多いため、まったく問題なく使用できるはずだ。
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