カメラの操作は十分にシンプルなものとなっており、設定方法は以前の製品と変わっていない。側面には真四角のLCD画面と、画面上に表示されたメニューの選択肢を変更するための「PREV」と「NEXT」という2つのボタンが配置されている。また、上部には録画の開始と終了を指示するための、そして選択肢の確定機能も兼ねた録画ボタンが1つ配置されている。
FDR-X1000Vの後部にあるバッテリ/メモリカードカバーは、micro HDMIポートとUSBポートだけを露出させるために一部だけが開くようになっており、カバー全体を開くとバッテリスロットとmicroSDスロットにもアクセスできる。
4K対応カメラが市場にあふれるようになってきている点に目を向けると、フルHDよりも解像度の高い動画を撮影できる利点に気付いている人も多いのかもしれない。4Kカメラを使用すると、動画編集時にフレームの特定部分をクロップできるようになるといった数多くのメリットが生み出される。また、撮影した動画から8メガピクセルの静止画を取得することもできる。
ただ、4K解像度のテレビやモニタが自宅にない限り、ほとんどのコンシューマーにとって解像度の大幅アップは宝の持ち腐れと言えるだろう。このためFDR-X1000Vでは録画時に複数の解像度から選択できるようになっている。
動画記録フォーマットは、メニューから指定することでXAVC SかMP4を選択できる。4K動画の解像度は3840×2160ピクセルであり、この解像度での動画記録はXAVC Sフォーマットのみとなっている。なお、フレームレートは100Mbpsで30p/24p、60Mbpsで30p/24pだ。
また、XAVC S HDフォーマットでは、以下のビットレートもサポートされている。
さらに、MP4フォーマットでは、以下のフレームレートがサポートされている。
100Mbpsのビットレートで録画するには、UHS-I Class3(U3)対応のmicroSDXCカードが必要となる。転送速度の低いカードを挿入した状態でこのビットレートを選択しようとすると、画面上に「MEDIA」(メディア)という文字が点滅する。
露出補正は0.3EV刻みで行え、ホワイトバランスも選択できる。
FDR-X1000Vの4Kモードでは1:1の全画素読み出しが行われる。つまり、センサ上のピクセル、すなわち受光素子が動画上のピクセルと直接対応付けられるわけだ。他のカメラ製品では「ピクセルビニング方式」(隣接する複数の受光素子をひとまとめで捉え、動画上の単一ピクセルに対応付けることで検出感度を上げる方式)が多く用いられている。全画素読み出しは、偽色低減の実現とともに「ジャギー」の削減に貢献しているはずだ。
また「ループ録画」機能により、動画の撮影を継続的に行いながら、直近の一定時間分(5分/20分/60分/120分)のみを保存できるようにもなっている。
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