サイズが小さいため、Venue 8 7000は長時間手に持っていても比較的負担が少ない。しっかりと支えて持つのに、無理をして指を広げる必要はなかったし、厚みはタブロイド雑誌程度だが、壊れやすそうには感じなかった。頑丈でなめらかなアルミニウムボディを持つVenue 8 7000のデザインは、Androidの競合機種をかすませ、小型タブレットとしてはもっとも高級感のあるiPad miniとも互角に戦えるものだ。
Venue 8 7000に搭載されているのは、ほぼ純粋な「Android 4.4 KitKat」で、近日中に「Lollipop 5.0」にアップグレード可能になる見込みだ。この最新のオンラインアップデートには、RealSenseカメラを使用した計測機能や、キャリブレーションのオプションが含まれているはずだが、本記事執筆時点では、レビュー用ユニットでこのアップデートを受けることはできなかった。
タブレットにプレインストールされたソフトは多くないが、Venue 8 7000特有の機能を活用するためのソフトウェアはあらかじめ用意されている。すべての写真を集中的に管理する機能を探しているのなら、Dropbox、Facebook、Picasaのアカウントと同期できるDell Galleryが便利だろう。写真を日付や撮影した場所で整理することもできるし、Facebookアカウントと同期させれば、繰り返し登場する顔に自動的にタグを付け、人ごとに異なるアルバムを作るオプションも利用できる。また、写真に手動でタグを追加することもできる。
ギャラリーそのものは使いやすく、直感的に分かりやすくなっているが、写真にアクセスする方法があまりにも豊富なため、役に立つと同時に手に余る場合もあるかもしれない。さまざまなソーシャルネットワークやクラウドサービスに写真を分散させている筆者は、すべての写真を集中的に管理する場所としてDell Galleryを便利に感じた。
Dropboxを除けば、すべてのアカウントは基本的にすぐに同期される。Dropboxアカウントの同期も可能だったが、何度読み込み直しても、サムネイルが読み込めず、写真がギャラリーに表示されなかった。これがDell Galleryを使っていて遭遇した唯一の問題で、それ以外は実用的で使いやすいと感じた。
RealSenseカメラを利用するには、Dell Galleryが不可欠だ。このアプリには、写真にクリエイティブな変化をつけられる編集ソフトが組み込まれている。その使い勝手やレイアウトは「VSCO Cam」や「Instagram」などのほかの写真編集ソフトに似ており、さまざまフィルタや、コントラストや彩度などのよくある項目を編集するオプションも搭載されている。当然ながら、3D写真の編集は通常の写真よりも複雑だが、このアプリにはさまざまなチュートリアルが用意されており、3D写真用の機能を理解するのを助けてくれる。
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