現在の発行済株式数を基に考えると、Apple株の価値は1株当たり216ドル(市場価値に換算すると何と1兆2500億ドル)であるべきだ、というのが億万長者で物言う株主のCarl Icahn氏の見解だ。Apple株の米国時間2月10日の終値は122.02ドルで、同社は終値ベースの時価総額が7000億ドルを越えた最初の米国企業となった。同社株価は11日、さらに2%上昇した。
65億ドル相当のApple株を保有するIcahn氏は11日、自身のウェブサイト「Shareholders' Square Table」に投稿した書簡を通して、Appleに同社の保有する約1780億ドルの現金を使って自社株買いを拡大するよう勧め、自社株買い戻しはAppleの「劇的に過小評価されている株価」を押し上げるのに貢献すると述べた。同氏は、2013年にも同様の嘆願を行い(Appleは当時、株主利益を高めた)、その後にAppleの株価が急増したことを自画自賛した。Icahn氏によると、同氏がApple株を5300万株保有しているのは同社の将来を楽観視しているからであり、これまでに1株も売却していないという。
Icahn氏の主張によると、Appleは保有する現金を使って、株価を同氏の目標の水準まで引き上げることができるという。一方、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏が2015年2月10日に述べたところによると、同社は株主への現金還元計画について、4月に最新情報を発表する予定だという。
米CNETはAppleにコメントを求めたが、直ちに得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」