筆者は1週間ほどFitbit Charge HRを試用したが、すべてが素晴らしいというわけではなかった。歩数と推定消費カロリーはいずれも高めに表示され、使用経験のある他のウェアラブル機器よりも概して高い値となった。そのせいかWithingsのActivité Popを使用していた時よりもずっと早く1万歩の大台に到達した。なお、筆者はActivité Popの値を信頼している。その値は筆者の携帯電話に搭載されている歩数計機能の歩数と合致していた。
筆者が試用したFitbit Charge HRの気圧センサには何らかの問題があったようだ。1週間に階段を20段程度しか上っていないにもかかわらず、1000段以上だと計測された。この問題は他では耳にしたことがないとはいえ少し気になるところだ。
心拍数データの正確さは、安静時は十分であるが、激しいエクササイズの最中には少し誤差が出る傾向にあった。今まで使った経験のある腕時計型のトラッカーでも同じだが、ワークアウトの最中にピークに達したことを知るのは難しい。Fitbit Charge HRの心拍数測定は、他の腕時計型心拍モニタと同様に医学的に太鼓判が押されているわけではない。医者から見ればこれはオモチャのようなものだろう。医学的な正確さを求めているのであれば、その点に留意しておいてほしい。
また、激しいエクササイズの最中は誤差が大きくなるという点にも気付いた。その時は片方の腕にBASISのPeakを、もう一方の腕にFitbit Charge HRを、そして胸には最も正確に心拍数を測定できるPolarのチェストストラップ型心拍モニタを参照基準として装着していた。その後、屋外で速めの速度でジョグ&ウォークを行ってみた。
Fitbit Charge HRは胸に装着した心拍モニタよりも、最大で20BPMほど低めの値を表示した。しかし、激しいエクササイズを行っている最中には、BASISのPeakが測定した値よりもずっと優れていた。また、少し休憩すると、誤差はすぐに消え、正常に戻った。休憩中のFitbit Charge HRの数値は胸に装着した心拍モニタの値と非常に近いものとなった。このため、筆者が想像していたよりも優れた性能ではあるが、エクササイズ中の心拍数を追跡したいと真面目に考えているランナーであれば、この製品ではなく胸に装着する製品(例えばPolarやGarminの製品)の方を強くお勧めする。
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