Fitbit Charge HRは、Fitbit Chargeと同様に電話の着信通知を表示できる。これはジムでワークアウトしている最中に、誰かが電話をかけてきたといった場合に便利だが、振動があまりにも短いため、気付かないことも何度かあった。
通知を表示させるには、Fitbitアプリを使って通知や継続的な同期を有効化するペアリング設定をしておく必要がある。筆者は「iPhone 6 Plus」上のBluetoothペアリングを試してみたが、その評価は長所と短所が入り混じったものとなった。このアプリは時々、延々と回転するホイールを表示し、接続を確立できないでいた。ただ、一度ペアリングした後は問題なく動作した。とはいえ、トラブルシューティングは直感的とは言い難かった。
Fitbit Charge HRは、Fitbitの最近の製品と同様に、自動的に睡眠を追跡する。確かにうたた寝した時を検出し、睡眠中と記録してくれたのだが、睡眠と判定するしきい値が、豊富な睡眠追跡機能を搭載した他社製品よりも低めになっていた。また、BASISのPeakとMicrosoft Bandは、浅い睡眠と深い睡眠に加えて「レム睡眠」も追跡してくれる。これらのデータが正確なのかどうか、筆者には知る術もないが、筆者の睡眠は概して深くはない。そのことは睡眠追跡機能を持った他社製品のアプリで「浅い睡眠」と「深い睡眠」が交互に現れているところから判断できるが、Fitbitの睡眠追跡では幅広い青い塊の間に短い中断が線状に現れているに過ぎない。筆者の眠りはこれほど深くはない。しかし、少なくともベッドに入った時間を知る目安にはなる。
Fitbitのアプリはさまざまな用途が想定されており、「iOS」や「Android」「Windows」上で動作するうえ、Windows搭載機器や「Mac」とも同期できる。また、同梱されているUSBドングルを使えばワイヤレスでコンピュータと同期できるし、手元の携帯電話がBluetooth 4.0をサポートしているのであれば、Bluetooth経由での接続も可能だ。「iPhone」への接続は比較的簡単だったが、常に通知と同期を有効にするためのペアリング作業は何度か試みる必要があった。
このアプリは数多くのサードパーティーアプリとも連携できるため、結果的に最大規模のプラグインエコシステムが実現されている。これは素晴らしい話であり、アプリもいつものように美しい設計となっているが、それでも少し地味な印象は拭えない。
このアプリは、歩数や消費カロリー、移動距離、心拍数といったデータを羅列するとともに、そういった情報から作成されたチャートを表示してくれるが、筆者が思い描いているようなかたちで全データを1つにまとめてはくれない。重要なデータはMicrosoft Bandと同様に羅列される。その状態から日々の、あるいは週次、月次のさまざまな進捗を確認できる。なお、このアプリのAndroid版は現在のところ、iOS版よりも優れたチャートを描き出しているようだ。
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