KDDI∞Labo

人工知能で“未来の当たり前”つくる--KDDI∞Labo第7期の3カ月間 - (page 2)

井指啓吾 (編集部)2015年02月10日 09時00分
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 迷走しましたね(笑)。私がやりたいことは「全体思想」なんです。要は集合知。ユーザーが勝手にデータを入れてくれて、人工知能が進化していくような。僕は将来的にロボットを作りたいのですが、その人工知能がロボットの目に入ると、さまざまなことができるんじゃないかと思っています。

 迷走したのは、3カ月のゴールがアプリをリリースすることだったから。メンターからは、ゴールに向かってアプリを進めようと言われましたが、我々は思想なんだと、これまで1年半かけてやってきたこれは、たかがアプリで終わるものではないんだという話をして、喧嘩になりました(笑)。

 我々も軽く見てはいないです。このミッションは、人類の発展のためには絶対に必要なもの。今後絶対に必要になってくるし、誰かがやらなければいけない。その中でまだ誰もできていないので、これは残された最後のブルーオーシャンなんじゃないかと思っています。

 投資家への恩返しもしなければいけないし、もちろん、お金だけではなくて、リソースを提供していただいたりとか、そういうすべての方に恩返しをしなければなりません。なので、死ぬわけにはいかないと。ただその気持ちだけで事業を動かしている感覚ではあります。

――3カ月間のインキュベーションプログラムはどうだったか。

 ざっくりいうと、すごく良かった。いろいろな企業の方とお会いでき、さまざまなお話をいただけました。

  • 松田総一氏

 人工知能は未踏領域の技術なので、さまざまな企業から興味を持っていただいて、実際に仕事につながりそうなものもあります。そういう意味では、手札が増えたと思います。

 横のつながりもできて、他のチームの方と飲みに行ったりとか。クリスマスイブも飲みに行って、人工知能の話をしていました(笑)。

―― 一方で不満だった点は。

 時間が縛られたところでしょうか。自分の反省に通じるものでもありますが、最初にチームで基本方針を固めないまま、プレゼンを毎週することになったので……。

 要は何でいくのか。「我々はこの全体思想なんです!」という思いと、「いや、アプリだけでも価値があるでしょ」という考えと、どちらを押し出していくのかを決めていなかったため、その分のロスが大きかったですね。

――会社の状況は。

 従業員は8人いて、全員エンジニアです。キャッシュが一瞬でなくなるので受託もやっていて、そうなると最多約17人にまで増えます。ただ、そこまでやると本業の開発がまったく進まなくなるので、ある程度抑えながらやっています。

 8人はきついです。でも、「ニューラルネットワーク」という仕組みなんですが、この理論がわかっていて実装できるエンジニアはあまりいないので……。一緒にやっているのは元IBMの方たち。彼らを逃したら一生完成できないと思っています。

――最終的なエンジンは、いつ頃の完成を考えているのか。

 システム自体はできています。あとはデータを入れて学習させ、チューニングしていく作業が必要。サーバ代も確保しなければいけません。

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