AppleとGoogleの2大モバイルOSが、米国における2014年第4四半期の携帯電話アクティベーション率で95%を占めたことが、調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)の最新データで判明した。
首位を獲得したのはAppleの「iOS」で、全アクティベーションの50%を占めたが、これは主に、2014年9月末に発売された「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」が貢献したものとみられる。Googleの「Android」は第2位で、シェアは45%だった。第3位は「Windows Phone」だったが、そのシェアは3%と、トップ2から大きく引き離されている。
CIRPのデータは、AndroidとiOSが米国のモバイル市場において圧倒的な支配力を持っていることを、またしても示すものだ。この2つのOSは世界市場も支配しているが、両者の占める比率は大きく異なる。世界市場をリードしているのはAndroidで、調査会社IDCによれば、2014年には市場全体の82%を獲得したという。一方のiOSは、世界市場での支配率は約14%だ。
iOSやAndroidのライバルの中で、スマートフォン市場で確固たる地位を築くものが現れる可能性は低いと、IDCは12月に報告している。同社によれば、Windows Phoneが世界のスマートフォン市場で占める割合は2.7%で、サムスンの「Tizen」やMozillaの「Firefox OS」といった、さらに新しい競合OSが多少なりとも市場に割り込める可能性はほとんどないという。
「Androidの数量が圧倒的なため、TizenやFirefoxのような新しいOSが価格面だけで競争できる可能性はもはやない。マイナーなOSがそれなり以上の勢いを獲得するには、根本的に異なる魅力を提供する必要がある」とIDCは分析している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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