スタートアップ企業のVivaldi Technologiesは米国時間1月27日、新しいブラウザのテクニカルプレビューを公開した。
おそらく世の中は、新しいブラウザを必要としていない。しかし、Vivaldiの最高経営責任者(CEO)であり共同創設者であるJon S. von Tetzchner氏は、市場にはまだ余地が残っていると考えている。おそらく、Jon S. von Tetzchner氏は分かっているのだろう。なぜなら同氏は、ノルウェーを拠点とするOpera Softwareで同じような仕事に従事していたからだ。Opera Softwareは1996年、ウェブブラウザ市場をMicrosoftの「Internet Explorer」とNetscapeの「Navigator」が席巻していたにもかかわらず、自社ブラウザを投入して事業化している。
von Tetzchner氏は「市場にいるブラウザメーカーの大半は、限定的なブラウザを開発しようとしている。おそらく機能拡張は搭載しているだろうが、限定的なブラウザだ。しかし、人々が欲しいのはそのようなブラウザではない」と述べる。「たとえば、Opera 12は登場してから3年以上が経過しているが、およそ2000万人ものユーザーがOpera 12を依然使っている。ブラウザに対するニーズがテックユーザーにはあり、彼らはブラウザからさらに多くのものを得たいと思っている」(von Tetzchner氏)
Vivaldiの「Technical Preview 1」は、命令をタイプして出すためのインターフェース、タグやスクリーンショットでウェブページに注釈の追加を可能にするノート、新しくなった視覚的なブックマークシステム、そして、多くのタブを開くユーザーが整理するのに役立つタブスタックなどを含む。また、Operaにある機能と同じ名前を持つ「スピードダイヤル」ツールによってお気に入りのサイトに素早くアクセスできる。
同ブラウザは、「Windows」「Mac」「Linux」上での動作が可能だ。モバイル版は今後予定されているが、詳細は未定だとvon Tetzchnerは付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」