初めてテストした最新のIntelプロセッサの性能は十分で、バッテリ時速時間も動作速度も十分に優れているが、前世代のCPUと比べて劇的に違うというほどではない。ただ、Intelの広告から期待されるほど性能は向上していないものの(Microsoftやその他のソフトウェアメーカーが最適化を進めれば改善される可能性はある)、2014年末にテストしたBroadwellの省電力なCore Mチップと比較すると、性能は明らかに上だ。Core Mは、極薄のノートPCやタブレット用に設計されたもので、期待したような性能やバッテリ持続時間は得られなかった。
新CPUの性能とバッテリ持続時間を評価するとすれば、失望すべき点はなく、好ましいものだと言えるだろう。小さなボディに大きなディスプレイが搭載されていることが理由で新型XPS 13を欲しがる人なら、OSを別にすれば、これがMacBook Airのデザインの理想形であることに同意するに違いない。CPUとスクリーン、ストレージのアップグレードにそれなりの投資をするのであれば(このレビューで使用した1400ドルのモデルに近い構成をお勧めする)、DellのXPS 13は2015年の最初の最高クラスのノートPCだと言っていいだろう。
一見、このXPS 13は従来のモデルとあまり変わらないように見える。2014年の前半に発売された先代モデルとこのモデルは、どちらもふたはフラットなシルバーのアルミニウム製で、四隅は丸められており、中央には丸いロゴが配置されている。われわれは以前のXPSを冗談で「DellBook Air」と呼んでいたが、今回のモデルにもこの比喩は十分に当てはまる。ただし、このモデルは、大きさは11インチMacBook Airに近い。
13インチMacBook Airと並べて比較すると、その差は衝撃的で、MacBook Airの広いベゼルは痛々しいほどに目立つ。MacBook Airのキーボードの周囲には、少なくともぎっしりと詰まった中身と比べると、無駄なスペースが取り巻いているように見える。XPS 13の物理的なサイズは11インチ版のMacBook Airに近いが、最近の目立ったデザインは裏返したり折り曲げたりしてタブレットになるハイブリッドデバイスに多く、このようにクラムシェル型のラップトップに特化したデザインが人目を引くのは珍しい。
外側はつや消し加工のアルミニウム、内側はシンプルなブラックで、パームレストの部分は暗い色の模様になっており、黒いキーボードトレイの上に黒いキーが載っている。これほど薄くて小さいにも関わらず、嬉しいことにキーボードにはバックライトが付いている。キーストロークは浅いものの、アイソレーション型のキーボードは応答性が高く、スペースも十分でタッチタイプしやすい。Fキーの列はメディア機能が優先になっており、Fnキーを押さなくても音量や画面の輝度を調整できる。
大きなクリックパッドタイプのタッチパッドは、最近のDellのハイエンド機種のものと似ている。基本的なカーソルの操作や、タップやクリックには十分使えるが、重要な2本指でのスクロールは、筆者の好みほどスムーズでなかった(また、MacBookに慣れている人もスムーズではないと感じるだろう)。筆者は、長いウェブページを上下にスクロールさせるときはタッチスクリーンを使ってしのいだが、安価なタッチスクリーンがない構成ではこの手は使えない。
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