「iOS 8」の普及が失速してきたようだ。
Appleは米国時間1月20日、App Store Distributionページを更新し、iOS 8のシェアが69%になったことを明らかにした。約2週間前の1月6日の記録である68%を1ポイントしか上回っていない。なお、この数値はiOS 8の総合的な普及率ではなく、1月19日にApp Storeを訪れたiOSデバイスを示している。
モバイル関連の分析を手がけるMixpanelは19日、これよりやや高い71%というiOS 8のシェアを発表した。同業のFiksuは19日時点で68%としている。
Appleによる最新の数値は、iOS 8への移行が失速してきたことを示している。1月より前は、この新しいOSの普及はゆっくりだが安定したペースで進んでおり、10月5日に47%だったのが11月12日には56%、12月22日には64%となった。今回の失速はAppleにとって課題となる。同社は「Apple Pay」「Health」「HealthKit」「HomeKit」など、売り込もうとしている一部のアプリやサービスでiOS 8を必須としているからだ。
Appleの数値には、旧バージョンからiOS 8にアップグレードしたデバイスのほか、最初から新バージョンがインストールされている新しい「iPhone」「iPad」「iPod touch」も含まれる。したがって、普及が鈍化したのは単に、ホリデーシーズンが終わってiOSデバイスを買う人が減った結果という可能性もある。
ただし、iOS 8にはそれなりの不具合があり、2014年9月のリリース以降、複数のバージョンが公開されている。これによりiOS 7のユーザーがアップデートに不安を感じている可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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