アイピースは片目ごとに調節することができる(焦点と瞳孔間距離)が、筆者の-9という非常に悪い視力の目ではうまく調節できず、少し目を細めて見る必要があった。1年前よりは改善されているものの、いずれ筆者の目でも全く問題なく見られるようになることを期待している。
筆者が数分間試用したプロトタイプは分厚く、装着していると鼻が痛くなったが、Glyphの最終的なデザインはもっと洗練されたものになるだろう。美しいラインが採用され、「Beats」などのスタジオヘッドホンの上部ヘッドバンドにアイウェアを埋め込んだような外観だ。2015年秋に発売予定で、599ドルで先行予約することができる。
Vuzixも同様の製品を開発中だ。同社の「iWear V-720」ゲーム用ヘッドセットもヘッドホンとアイウェアを組み合わせた大型のヘッドセットだが、AvegantのようなDLP技術ではなく720pのLCDディスプレイを採用している点が異なる。iWearのデザインはプラスチックという感じが強く、「ゲーマー」向けという印象を受けるが、それは偶然ではない。iWearは究極のモバイルゲーミングアクセサリとして宣伝されているからだ。既にNVIDIAの「SHIELD」ブランドとの提携が進行中で、両製品を組み合わせたものが2015年中にリリースされる可能性もある(CESでは、現実感を持つのがいつも難しい)。
VuzixのiWearヘッドセットもHDMI入力に対応し、スマートフォン、ノートPC、タブレットを接続することができる。Glyphと同様、2Dと3Dのコンテンツを表示でき、頭の動きを追跡する機能も備える。iWearに接続したSHIELDでゲームをプレイしてみたところ、動作は非常に良好だった。スクリーンが巨大なテレビスクリーンのように顔の前に浮かび、720pの音声/動画体験は平均以上だった。音質も十分だった。むしろ、AvegantのGlyphに肉薄するほどの音質だったため、ユーザーは今後、ヘッドマウント式エンターテインメントアイウェアに関してどこまでこだわりを持つようになるのだろうか、と考えずにはいられなかった。iWearの価格も500ドル前後になる予定だ。
筆者がビデオヘッドホンを必要とするときが来るのか、あるいは欲しくなる日が来るかどうかは分からない。手を出しやすい価格になり、装着感が十分な水準に達したら、欲しいと思うかもしれないが、現在のところ、それらの条件は満たされていない。しかし、長時間フライトの機内で、リラックスしてこれらのヘッドセットを装着するという夢は、今も生き続けている。少なくとも、家電見本市では。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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