サムスンは米国時間12月30日、同社仮想現実(VR)ヘッドセット「Gear VR」のユーザーに対して360度ビデオを無償で提供するサービス「Milk VR」を公開した。Gear VRは12月に入って、限定的な「Innovator Edition」として米国で提供が開始されている。コンテンツは、同サービスにユーザーが戻ってくるよう、定期的に公開されると思われる。
サムスンは、Milk VRについて、Gear VRで利用可能なコンテンツ量を疑問視する人たちに対する反論材料になることを期待している。また、ビデオは、同ヘッドセットの活用を考えている将来の映像制作者やアーティストに向けた見本としても機能する一方で、VRコンテンツに対するエコシステムやビューワーシップの構築にも役立つ。Milk VRは、「Milk Video」および「Milk Radio」と並んで提供されるため、サムスンはコンテンツ事業により深く関わることになる。
サムスンのVR事業を率いるNick DiCarlo氏は12月に入って、「ビデオは、VRにとって未開拓地のようだ」とインタビューで述べている。「没入型ビデオを撮影する方法は非常に多くある。Milk VRは非常に幅広いコンテンツの再生が可能だ」(DiCarlo氏)
サムスンは、Facebook傘下のOculusと提携することでモバイル利用の仮想現実ヘッドセットを開発しており、このことは、スマートウォッチや「GALAXY Note 4」を含む大型発表の一部となっていた。Gear VRは米国で12月8日に発売されたが、一般消費者向けデバイスというより、同製品を試してみたい開発者やアーティスト向けとなっている。価格199ドルの同ヘッドセットは、GALAXY Note 4をさまざまな処理作業、表示、音声出力に必要とする。
サムスンは、仮想現実コンテンツに大きく賭けることに関心を向けている。DiCarlo氏によると、同社は、Milk VRで利用可能なコンテンツに資金を提供しているという。
Milk VRは、ビデオをダウンロードや「適応型のストリーミングオプション」経由で提供する。同サービスは、VRホームスクリーンからダウンロード可能なアプリとして登場する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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