「Oculus Rift」は、ユーザーを視覚的に仮想世界へと入り込ませることを目的に設計されているが、その仮想世界で移動し、動作するには何らかのコントローラに依然として依存する。同ヘッドセット用周辺機器「Nimble Sense」はそのことを変えることを目的としており、Kickstarterでのキャンペーンは米国時間12月11日にキャンセルされるまでに、6万2500ドルの目標額に対して13万5511ドルを集めて勢いを得ていた。
これこそが、Nimble Senseの開発元であるNimble VRをOculus VRが買収した理由である。Oculus VRは11日、同買収を発表した。
「Nimble VRは2012年にRob Wang氏、Chris Twigg氏、Kenrick Kin氏によって創設された」とOculus VRは述べている。「それ以来、彼らは、機械学習とコンピュータ視覚能力を開発し、すばらしいVRユーザー体験の一部となる可能性を持つ高品質かつ低遅延のスケレタルハンドトラッキングを可能にすることに携わってきた」(Oculus VR)
対象となるデバイスは、「Kinect」や「Leap Motion」コントローラのように赤外線を使った深度検知カメラで、スケレタルハンドトラッキングのために特別に開発されたソフトウェアを搭載する。同デバイスはOculus Rift上部にマウントするようになっており、カメラはユーザーの手を捉える向きになっているため、ジェスチャーコントロールや仮想世界内の3Dオブジェクトを手で扱うことを可能にする。
Nimbleのチームは、買収を発表するKickstarterのアップデートで次のように述べている。「本日、Oculusに加わることを発表できてうれしく思う。Oculusは、全く新しいメディア、プラットフォーム、業界を作り出しているチームである。我々は、仮想世界での入力とユーザー体験における限界を押し広げることを継続するだけでなく、より大きなインパクトとより大きなオーディエンスを創出するためのリソースと方法をもってできることに興奮している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス