ロシアの消費者は、Appleの「iPhone 6」を再び購入できるようになったが、そのためには以前よりも高い金額を払わなければならない。Bloombergは米国時間12月22日、AppleがロシアでiPhone 6の価格を35%引き上げたと報じた。16GバイトのiPhone 6の新しい価格は5万3990ルーブル(約11万9000円)で、128Gバイト版の価格は6万9990ルーブル(約15万4000円)だ。最も高価なモデルである128Gバイトの「iPhone 6 Plus」は7万7990ルーブル(約17万2000円)になった。
Appleは当初、2014年11月のルーブル急落への対応策として、iPhone 6の価格を25%値上げした。しかし、その後12月16日には、「極度のルーブル相場変動のため」各種製品の価格を見直す中で、すべてのオンライン販売を一時的に停止した。
Bloombergによると、原油価格の下落とウクライナ情勢をめぐりロシアに課された経済制裁を受けて、ルーブルは過去3カ月で米ドルに対する価値が約30%失われたという。その結果、Appleがロシアで生み出した売り上げはすべてドル換算で目減りしており、そのため同社や他の米国企業は、この差損を埋めることを望むなら値上げせざるを得ない状況になっている。
ロシアでは、Appleは実店舗を営業しておらず、オンラインストアだけでiPhoneなどの製品を販売している。同国ではまた、サードパーティーの小売店でもApple製品を入手できる。
Appleのオンラインストアは営業を再開している。しかし、iPhone 6の2度の値上げによって、ロシアの消費者はこのスマートフォンに1カ月足らずで69%も多くルーブルを払わなければならなくなったと、Bloombergは指摘した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果