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アマゾン「Kiva」ロボット--棚ごと商品を運ぶ配送センターの効率化技術

Donna Tam (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年12月05日 07時30分
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 カリフォルニア州トレーシー発--Amazonの従業員であるRejinaldo Rosales氏はかつて、棚が何列も並ぶ倉庫を歩き回って注文品を見つけた後、ようやく自分の持ち場に戻ってその商品を箱に入れ、次の部署に渡していた。

 しかし2014年夏から、「Kiva」というずんぐりしたオレンジ色のロボットが棚の並ぶ倉庫内を人間に代わって素早く動き回り、商品を回収して、持ち場にいるRosales氏のところまで届けてくれるようになった。その結果、以前だと何時間も歩く必要があった作業をほんの数分で完了できるようになった。

 34歳のRosales氏は、サンフランシスコから1時間半ほど離れたところにあるセントラルバレー市のAmazonフルフィルメントセンターで働いており、新しいロボットの同僚を気に入っていると述べた。通路を歩くのは「効果的な有酸素運動」だったが、この新システムでは1カ所にとどまって作業できるため、以前より多くの注文を処理できるようになったという。

 Rosales氏はサイバーマンデー(2014年は米国時間12月1日)の前夜、「(ロボットとの)社会的な付き合いはあまりないが、効率は上がった」と述べた。そのとき、同氏の背後ではKivaがきびきびと動き回っていた。Amazonは1日、最新世代のKivaロボットを報道陣に披露している。

 Kivaロボット部隊は、米国にあるAmazonの10の倉庫(カリフォルニア州、テキサス州、ニュージャージー州、ワシントン州、フロリダ州)で稼働しており、同社は膨大な数の商品を顧客に届けることができている。ほかの多くの小売企業と同様、Amazonもブラックフライデー(11月の第4金曜日)のセールを1週間早く開始し、1年で最も忙しい日の1つであるサイバーマンデーに向けて体制を整えていった。Amazonによると、2013年は全世界の顧客が3680万点以上のアイテム(1秒あたり426点のアイテム)を注文したという。

 Amazonは、2014年はその数字がさらに増えると予測しているが、具体的な予想上げ幅は明らかにしていない。業界調査会社のChannelAdvisorの調査によると、Amazonのホリデーシーズンの売上高は既にブラックフライデーに24%、11月29日に45%上昇しているという。

 それはAmazonに限った話ではない。オンラインショッピングは主流になっている。かつて列をなしてレジに並んでいた買い物客たちは、自宅のソファーから商品を購入するようになった。実店舗にいるときもアプリを利用して、現実世界と仮想世界を天秤にかけて注文を行い、最もお買い得なバーゲン品と最も便利な配送方法を求めている。Amazonなどの企業はこの波に乗り、10年前は710億ドルだった売り上げが、2013年には4.5兆ドルになった。Forresterは2014年のホリデーシーズンの売上高を前年比13%増の890億ドルと予測している。

 Amazonが成長を維持する手段の1つが、これらのKivaロボットだ。Kivaは元々、Amazonが2012年に買収した企業によって開発され、その後、Amazonの倉庫テクノロジに組み込まれた。Amazonは、米国内に50以上の施設を有しているが、同社のネットワーク内にある10の倉庫で計1万5000体のKivaロボットが稼働している。

カリフォルニア州トレーシーにあるAmazonのフルフィルメントセンターでテスト走行をするため一列に並んだ5体のKivaロボット
カリフォルニア州トレーシーにあるAmazonのフルフィルメントセンターでテスト走行をするため一列に並んだ5体のKivaロボット
提供:James Martin/CNET

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