次はキーボードについて述べてみたい。筆者が試したところ、Nexus PlayerはLogitechの「K480」やMicrosoftの「Universal Mobile Keyboard」、サムスンの「VG-KBD1500」といったいくつかのBluetoothキーボードともうまく連携できた。ただ例によって、その有効性はアプリによって異なっている。例えば「Netflix」内の検索ではうまく動作するものの、「Hulu Plus」では文字が入力できなかった。Android TVにウェブブラウザが搭載された暁には、キーボードはより便利な周辺機器になるだろう。
Nexus Playerには、比較的パワフルな1.8GHzクアッドコア「Atom」プロセッサとImagination Technologiesの「PowerVR Series6」グラフィックス 2D/3Dエンジンが搭載されているというのは、Nexus Playerをゲーム目的で使用したいと考えている人にとって朗報と言えるだろう。また、RAMは1Gバイト、ストレージは8Gバイト搭載されている。
Amazon Fire TVはRAMが2倍(2Gバイト)となっている以外、似たような仕様になっている。また、RokuやApple TVは仕様を見る限り、性能面で劣っているのは否定できない。Rokuにはいくつかの「カジュアルゲーム」が用意されているが、コンソール向けのゲームと呼べるようなものではない。それ以外の機能すべてについては、AppleもRokuも古めのハードウェアであるにもかかわらず、高速な応答を実現している(特にRoku 3は健闘している)。なお、Nexus PlayerにはAmazon Fire TVよりも若干新しいBluetooth(Bluetooth 4.1)とWi-Fi(802.11ac)が搭載されている。
接続性は、他社の製品と比べると乏しいと言える。あるのはHDMI出力(1080p/60)が1つと、Micro-USB(バージョン2.0)が1つ、そして電源入力端子のみ。それだけだ。アナログビデオ出力やオプティカルデジタルオーディオ出力はなく、Ethernetケーブルを接続することもできないうえ(Nexus PlayerではWi-Fi接続のみがサポートされている)、SDカード(microSDを含む)も接続できない。
Googleの広報担当者によると「Micro-USBポートは開発者向けに用意されている。開発者はこのデバイスを接続して自らのアプリを容易に開発、デバッグできるようになっている」という。
筆者は「Windows 7」が稼働するPCをUSB経由で接続してみたが、何も起こらなかった。そこで「Android TV drivers」という検索語を入力してAndroid TV用のドライバーを検索してみたが、Android TVの開発者用製品「ADT-1」のページ以外の結果は返ってこなかった。筆者が試用したNexus Playerはサンプル版であり、同製品に搭載されているAndroid TVのバージョン(バージョン5.0、Build LRX21K)には、そのページに記述されていた一部のオプション(つまりUSBデバッグ機能)が欠けていたため、この時点であきらめざるを得なかった。
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