アイスホッケーのパックを思い起こさせるストリーミング機器の元祖とも言えるAppleの第2世代Apple TVやRokuがリリースされた2010年の秋、そのデザインはとてもコンパクトで、ミニマリズムを推し進めた革新的なものであった。現在でもそういったデザインはストリーミングボックスの主流となっている。Nexus Playerの素晴らしい点は、アイスホッケーシーズンに間に合うタイミングで本物のパックに見える製品を市場に送り出したところにある。
Nexus Playerの本体はASUSが製造しており、直径は4.75インチ(約12.1cm)、高さは0.75インチ(約1.9cm)となっており、四角いAmazon Fire TVよりもほんの少し背が高く、大きさはほぼ同じとなっている。一方、比較的古株の製品となったApple TVやRokuは、より背が高く、ずんぐりしているように感じられる。
Nexus Playerの本体下部には動作中に点灯する青色LEDが1つ装備されている。それ以外にインジケータに類するものは装備されていない。またボタンとしては、Bluetooth経由でゲームコントローラやキーボードなどの機器をペアリングするためのものが1つあるだけだ。
リモコンが付属してこないChromecastと比べると、リモコンが同梱されているのは大きなメリットと言える。他社製品のリモコンと比べるとそれほど優れているわけではないが、それでも使い物にはなる。
リモコンのボタンの数はApple TVのリモコンと同様、最小限に抑えられている。筆者の好みを言えば、RokuやAmazon Fire TVのリモコンのように、専用の巻き戻しボタンと早送りボタンを装備してほしかった。なおApple TVとNexus Playerでは、こういった機能はカーソルコントロールを使用することになる。また、メインメニューを表示するためのホームボタンには家の絵が描かれることも多いが、Nexus Playerのリモコンでは円が描かれた不可解なデザインとなっている。そして最上部にはAmazon Fire TVと同様に、音声検索を起動するボタンが装備されており、組み込みマイクが動作している間はLEDが点滅するようになっている。
ASUS製のリモコンの操作感は、カチカチして少し空虚な感じであった。他社製品のリモコンの方が、手応えとしては少し上であり、好感が持てる。筆者の好みは、ソフトな仕上げがなされているAmazonのリモコンだ。なお、Nexus PlayerのリモコンはBluetoothを使用するため、RokuやAmazon Fire TVと同様、本体の見える位置で操作する必要はない。
またGoogleは、スマートフォンやタブレットをリモコンとして使用できるようにするAndroidアプリも用意している。これには音声検索機能も搭載されているうえ、デバイスのキーボードから検索語を入力することもできる(「iOS」版についてはまだ何も発表されていない)。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境