(編集部注:米CNETによる「Nexus 9」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。前編は11月13日に公開されています)
GoogleとHTCが協力して作ったタブレット「Nexus 9」は、いくつか欠点はあるものの、高性能だ。最先端のNVIDIA「Tegra K1 Denver」チップは十分な力を備えており、どのようなタスクでもこなすことができる。スマートフォン初の64ビットOSで支えられた初めての64ビットチップであるそのCPUの性能は、出回っているもっとも高速なCPUにも対抗できるものだ。
OSの操作はきびきびしており、アプリの切り替えも高速で、ほとんど気味が悪いほどだ。多くのアプリをバックグラウンドで開いた状態でも、動作は非常にスムーズなままだ。あるときなどは、20個のアプリを実行したままで、何の支障もなく負荷の高いゲームをプレイすることができた。
Wi-Fi接続が安定していれば、Nexus 9でのウェブ閲覧はおそろしく速い。ウェブページはほとんど画面に指が触れた瞬間に表示され、大きなアプリのダウンロードも感動するほどすぐに終わる。この高速Wi-Fi接続の性能に対抗できるのは「iPad Air 2」のみだ。Nexus 9のWi-Fiの速度はiPad Air 2にもう少しで追いつけそうなところまで来ているが、あと数秒及ばないという水準だ。Wi-Fiの通信速度テストは、ルータから2フィート(約60cm)の距離で、信号強度が最大の状態で行われた。表は、5回のテスト結果の平均値だ。
Google Nexus 9 | Apple iPad Air 2 | |
---|---|---|
Dead Trigger 2(448Mバイト)アプリ ダウロード | 103秒 | 93秒 |
米CNETデスクトップサイト 読み込み時間 | 3.9秒 | 3.1秒 |
Nexus 9のゲームの実行速度は驚くほどだ。大型のゲームの起動や、面の切り替えも高速で(数秒間)、グラフィックはシャープであり、スムーズに動作する。Nexus 9は3DMarkでも高いスコアを記録しており、ゲーム向けに作られたNVIDIAのタブレット「Shield」や、あらゆる面でライバルであるiPad Air 2に匹敵する水準だ。グラフィックのスコアはそれら2つのタブレットを上回り、幾何学図形の表示や、ピクセル密度の高いグラフィックの処理を悠々とこなすことができる。
デバイス | CPU | RAM | OS |
---|---|---|---|
Google Nexus 9 | NVIDIA Tegra K1 2.3GHzデュアルコアDenver | 2Gバイト | Android 5.0 |
Apple iPad Air 2 | Apple A8X | 2Gバイト | iOS 8 |
NVIDIA Shield | NVIDIA Tegra K1 2.2GHzクアッドコアA15 | 2Gバイト | Android 4.4 |
Amazon Fire HDX 8.9(2014年) | Qualcomm Snapdragon 805 2.5 GHzクアッドコアKrait 450 | 2Gバイト | Amazon Android Sangria 4.0 |
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