Nexus 9の性能は飛び抜けているが、問題がないわけではない。アプリを起動すると、空白画面が表示されて反応しなくなったり、素早く起動した後に常にクラッシュする場合もあった。あるときには、画面をアンロックした直後に、ユーザーへの問い合わせなしに再起動したこともあったし、ユーザーインターフェースをスワイプして操作しただけでラグが起こることもよくあった。
タブレットの仕様が素晴らしいにもかかわらず、ある程度の不具合が出るのはおかしなことではない。「Android 5.0」はまだリリースされたばかりであり、すべてのアプリに互換性があるわけではないからだ。世界がこの最新ガジェットの要求に追いつくのを待つ必要があるというのは、Nexus 9のような新しくリリースされたOSを搭載したデバイスを購入することに伴う当然のリスクだろう。
タッチスクリーンの応答は素早いが、画面に汚れがあったり、動作が速すぎたりすると応答しないこともある。確実に応答させるためには、常に人差し指を使い、タップやスワイプをするときには数ミリ秒以上画面に触れているようにした方がいいだろう。また今回から、画面をダブルタップすることで、タブレットをオンにできるようになった。これで、見つけにくくなった電源ボタンを探して押さなくても、速くて簡単に起動できるようになった。この機能は常に確実に動作する。
4:3のアスペクト比を持つIPSスクリーンは、2048×1536ピクセルの画素数を誇り、驚くほどシャープで、視野角も広い。ただし、明るさはレベルが最大でも暗めで、屋外では画面がやや見えにくい。また、このディスプレイは実物そっくりの色合いを表示できるものの、競合機種に比べると色の再現範囲は狭い。iPad Air 2、Fire HDX 8.9と横に並べて比べると、これら2つのタブレットの方がカラフルで、細部までしっかり表示されているように見える。
テスト対象 | Google Nexus 9 | サムスン Galaxy Tab Pro 8.4 | Apple iPad Air 2 | Amazon Fire HDX 8.9 |
---|---|---|---|---|
最大輝度 | 252cd/m2 | 361cd/m2 | 413cd/m2 | 484cd/m2 |
最大黒レベル | 0.21cd/m2 | 0.36cd/m2 | 0.38cd/m2 | 0.38cd/m2 |
最大コントラスト比 | 1200:1 | 1002:1 | 1086:1 | 1273:1 |
画面解像度(画素数) | 2048×1536 | 2560×1600 | 2048×1536 | 2560×1600 |
ピクセル密度 | 285ppi | 359ppi | 264ppi | 339ppi |
(注意:サムスンの「GALAXY Tab S」はタブレットとしては最高クラスの画面を持っており、その驚異的なディスプレイを普通の非OLEDスクリーンと比べるのはあまり公正ではない。このため、ここでは同デバイスを省いている)
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