GoProの過去2世代でお勧めといえば「Black」モデルだった。大半の最上位機種と同様に機能も性能も最高であり、下位モデルの「Silver」と比べるとその差は歴然だったからだ。
それを考えると、GoPro「HERO4 Silver」の位置づけはいささか難しい。Silverは今回も下位モデルだが、値の張る上位モデルの「HERO4 Black」や、以前の最上位モデル「HERO3+ Black」と共通する点が多くなった。
HERO4 Silverは400ドルという価格で、15fpsで最高4Kの動画撮影と、さらに便利な30fpsでの2.7K解像度の撮影が可能だ。それよりも、1080p/60fpsと、720p/120fpsというモードの方が重要かもしれない。こうした解像度には「HERO3 Black」とHERO3+ Blackも対応していたが、HERO4 Silverではコンポーネントが新しくなり、HERO4 Blackにも搭載されている新しい撮影オプションが多数採用されている。
一方、GoProは旧モデルの2機種、HERO3+ SilverとHERO3 Whiteも製品ラインに残しており、新たに129ドルの「HERO」も登場しているが、いずれもSilverのコストパフォーマンスには及ばない。
解像度、フレームレート、ビットレートに関してはやはりHERO4 Blackが上回るが、SilverにはGoProカメラとして初めて内蔵タッチスクリーンが搭載された。スクリーンがあると、撮影時のフレーミングが簡単になるだけでなく、小さな前面スクリーンで設定を変更する必要がなくなり、撮影結果をすぐにカメラで確認することもできる。念のために書いておくと、スクリーン付きのアクションカメラはほかにあるが、単なるアドオンではなくカメラ本体が大きくなっていない点は素晴らしい。
総合的な機能、このクラスとしては概して申し分のない動画品質、そしてタッチスクリーン搭載によって最高の仕上がりになっていることから、HERO4 Silverは米CNETのEditors' Choice Awardを受賞した。とはいえ、購入前に知っておくべき点もいくつかある。
購入代金に含まれるのは、カメラ本体、水深40mまで利用可能な防水ハウジング、スケルトンとタッチのバックドア、2つの接着式マウント(1つは平面、1つは曲面)、ハウジングの底面に取り付ける水平および垂直のクイックリリースバックル、3方向ピボットアームだ。これを使って、ヘルメットの上部、前面、側面にカメラをマウントできる。
小さなロック用プラグ(同梱)を使うことで、力がかかったときや振動を受けたときに、誤ってバックルが外れてしまうのを防げるようになっている。充電器は付属しておらず、コンピュータかUSB電源アダプタ(持っている場合)で充電するためのMini-USBケーブルしかない。保存用のmicroSDカードも付属していないため、少なくとも1枚は購入が必要だ。
基本的なサイズはHERO3、HERO3+と変わらないため、どちらかを持っている場合はそのハウジングを引き続き使用できる。旧モデルから流用できないのはバッテリだ。
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