GoProのカメララインアップの中では、もっともハイエンドな「HERO3+ Black Edition」が注目を集めている。だが、299ドルの「HERO3+ Silver Edition」こそ、多くの人が購入を検討しているモデルだろう。
結局、最上位モデルと1ランクしか違わないのだ。この2つのモデルの外見は同じであり(前面の「3」の文字がシルバーであるのが唯一の違い)、価格は100ドル安い。その価格差の少なくとも一部は、Black Editionには80ドルのWi-Fiリモコンが付属しているが、Silver Editionには付いていないことに起因している。
さらに、GoProはBlack Editionをプロフェッショナルグレードと位置づけているが、Silver Editionはプロシューマーをターゲットにしている。これは、Silver EditionはBlack Editionにある高ビットレート撮影用の「Protune」モードや、高度なカラー設定、プロの動画制作用の24fps撮影などの機能がないことを意味している。しかし、多くの消費者がは、こういった機能を必要としないし、使わないだろう。
ただし、Silver Editionにこれらの機能がない理由の一部は、Black Editionとはセンサやプロセッサが異なっていることだ。従って、2つのカメラの違いは機能の数とWi-Fiリモコンの有無だけで、動画の品質は同じであることを期待しているのなら、それは間違っている。
この違いは、動画品質にも影響を与えている。色と露出はやはり非常によいし、光量の条件が変わったときの調整もスムーズで、画面は小さいものの、クリップも非常によく見える。(以下の動画を見る際には、圧縮されてアップロードされる前の、カメラで撮影したままの動画はもう少し品質がいいことに注意してほしい)
しかし、Black Editionと比較すると、確かに細部は多少失われているし、白飛びもやや起こりやすくなっている。アーティファクトも目立ちやすく、特に動画を大きなサイズで見ると目に付きやすい。低光量で撮影した映像にはカラーノイズとアーティファクトが多く、光量が十分な場所で撮影した動画よりも、かなりソフトになってしまう。
これがGoProのミドルレンジのカメラであることを考えれば、撮影した映像がBlack Editionより劣るのも驚くことではない。また、動画の品質や撮影オプション以外にも違いはある。
前述の通り、Silver EditionにはWi-Fiリモコンが同梱されていない。ただし、本体にはWi-Fiがあるため、後からWi-Fiリモコンを追加購入すれば使用できるし、モバイルデバイスから、「iOS」「Android」「Windows Phone 8」のGoProアプリを使って接続することもできる。リモコンでは、カメラにあるものと同じメニューインターフェース、画面、ボタンが利用できる。このリモコンは、撮影の開始や停止、撮影モードの変更などにはいいが、設定を変更しようとするといらいらさせられるかもしれない。設定変更については、アプリを使って接続した方がいいだろう。
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