ボタンと前面の小さいスクリーンを使って何度もボタン操作をするよりはるかに効率的だ。前面スクリーンはいまだに照明がないため、夜間の変更は不便この上ない。だが、背面タッチスクリーンは十分に明るく、前述のように撮影前のプレビューにも撮影後のレビューにも使用できる。
設定変更、プレビューとレビュー、コンテンツの転送には、GoProのモバイルアプリも使用できる。Wi-FiでSilverをスマートフォンに直接接続するだけで、準備は完了だ。HERO4にはBluetoothが追加されており、再接続が以前より短時間で簡単にできるようになった。アプリはカメラ本体のファームウェア更新にも利用でき、microSDカードからロードする従来の手順と比べて大幅に簡単になっている。
HERO4のWi-Fiは、オプションのワイヤレスリモコンを接続する際にも使用できる。このリモコンは、カメラ本体と同じ前面LCDと3つのボタンを搭載するものだ(新しいバージョンのリモコンは、HERO4カメラのタグ付け機能にも対応する)。
当然ながら、Wi-Fiを使うとバッテリ持続時間が短くなるため、使わないときはオフにしておこう。バッテリ持続時間は特に長いわけではないが、この小ささと性能を実現する以上は当然の代償と考えるべきだろう。筆者が1080p/60fpsでの連続撮影を、「Protune」モードでWi-Fiオフの状態で何度かテストしたところ、数分の上下はあるものの平均で1時間30分ほどだった。
バッテリ持続時間は「iON Air Pro」や「Drift Ghost-S」などの競合製品に及ばないが、iON Air Proは内蔵バッテリのため現場で交換できず、Drift Ghost-Sはかなりの大きさだ。
使用可能な解像度とフレームレートの組み合わせは無限に思えるほどで、しかもそれは通常の動画だけの話だ。静止画とタイムラプスのオプションまで含めれば、試すオプションが尽きないくらい膨大な数になる。ここで全オプションを紹介してもいいが、詳細はGoProの仕様ページで見た方がいいだろう。
前述のとおり4Kまでの解像度で撮影が可能だが、ほとんどのユーザーにとって最も重要な設定は、1080p/60fps、960p/100fps、720p/120fpsだろう。ただし、1080p/30fpsまたは720p/60fpsまで落としてもいいのなら、動画の撮影と同時に、5、10、30、60秒間隔のタイムラプス写真撮影も可能になる。
その他の大きな変更点は、すべての解像度で動画と写真にProtuneを使えるようになったことだ。Protuneでは、最も高いビットレートの45Mbpsで撮影できるうえに、カラーをGoProのカラープロファイルか、「Flat」に設定することができる。Flatは、ポストプロダクションが容易になるニュートラルなカラープロファイルだ。また、照明の状態に合わせてホワイトバランスを選択でき、ISO感度限界を動画の場合はISO 400、1600、6400から、写真の場合はISO 100、200、400、800から選択できる。シャープネスと露出補正(+/-2EV)を調節でき、新しい「Night Photo」「Night Lapse」モードに対応するシャッタースピードも用意されている。
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