iCloudのストレージプランもかなり値下げされ、クラウドストレージ200Gバイトの年間契約が、以前の50Gバイト契約よりも安く提供されている。写真やドキュメント、その他のiCloud Driveファイルを保存したいという要求が高まる一方であることを考えれば、素晴らしいニュースだ。これは、全体としてのiPadのストレージ機能を向上させ、GoogleやMicrosoftの競合機種との競争力強化にも役立っている。
他にも、一見しただけでは分からない改善点は数多くある。iPad Air 2には802.11acのWi-Fiが採用されており、ルータが対応していれば通信速度は高速になる。「M8」モーションコプロセッサは、2013年モデルの「M7」よりも改良され、気圧計も追加されたため、対応しているアプリでは高度も検知できる。LTEモデルでは、再プログラミング可能なSIMカードを使うことで、以前のiPadでは不可能だった形で複数のLTEキャリアに接続できる。これは、出張が多いユーザーにとっては非常に役に立つものになる可能性がある。
AppleはiPad Air 2のバッテリ持続時間は、2013年のモデルと同じ10時間だとしている。筆者のテストでは、バッテリ持続時間は許容範囲で、2013年のモデルと同水準だった。この長さのバッテリ持続時間は、もはや驚くほどの水準ではない。バッテリが10時間以上持つタブレットは多いし、ノートブックにもある。バッテリ持続時間がさらに数時間あればさらにいいだろう。確かに、iPad Air 2は優に1日は使えるし、何時間もゲームをしたり、映画を見たり、ウェブを閲覧したりしても大丈夫だ。長いフライト中とその後しばらく使える程度には持つ。しかし、夜は充電する必要がある。ここ数年の9.7インチiPadと同じく、同梱の12W USB充電器とLightningケーブルを使った充電は、思ったよりも長い時間がかかる。iPhoneとは違って、急速充電はできない。
2013年モデルのiPadもまだ購入可能であり、価格は100ドル安い。内蔵ストレージが16Gバイトのモデルは400ドル、32Gバイトなら450ドルで購入できる。一方、iPad Air 2は16Gバイトモデルが500ドル、64Gバイトモデルが600ドル、128Gバイトモデルが700ドルだ。LTEが利用できるモデルは、さらに130ドル高い。iPad Air 2の各モデルの中では、Wi-Fi版の64Gバイトモデルが一番お買い得だろう。しかし、そもそもiPad Air 2は必要なのだろうか。
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