「App Store」訪問の「iOS 8」搭載端末、50%超に

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年10月30日 10時50分

 Appleは米国時間10月28日、「App Store Distribution」ページの統計データをアップデートし、「iOS 8」の普及率が52%に拡大したことを明かした。「iOS 7」は42%で、それ以前のバージョンの「iOS」は計5%である。これらの数字は27日時点の普及率だ。

 Appleが9月22日に公表したデータでは、iOS 8が46%、iOS 7が49%、それ以前のバージョンのiOSが5%だった。したがって、iOS 8の普及率は拡大を続けているが、そのペースは緩やかだ。

 App Store Distributionページの普及率が具体的に示しているのは、特定の日に「App Store」を訪問するデバイス数だ。

 Appleの最新統計データは、モバイル分析企業Mixpanelの調査結果とも一致する。10月29日午前の時点で、Mixpanelの統計データは、iOS 8の普及率が54%弱、iOS 7が43%弱、それ以外のバージョンのiOSが3%強であることを示している。Mixpanelのデータは、モバイルアプリ利用状況の分析結果、具体的には同社が監視する何千ものアプリを使用するデバイスの台数を基に算出されたものだ。

 Appleやモバイル分析企業各社が発表した数字は、既存デバイスをiOS 8にアップグレードしたユーザーと、iOS 8がプリインストールされた新しい「iPhone」および「iPad」を購入したユーザーを区別していない。

 正確な普及率がどうであれ、iOS 8の普及速度は、2013年にリリースされたiOS 7より遅い。そして、その理由の1つは、iOS 8が出だしでつまずいたことかもしれない。

 iOS 8は9月17日のリリース時点で多くの技術的バグを抱えており、Appleは1週間後に「iOS 8.0.1」をリリースすることを余儀なくされた。しかし、8.0.1には別の問題があり、公開されるやいなや、セルラーネットワークに接続できなくなったことや、「Touch ID」指紋認識センサが機能しなくなったことを訴える苦情が多くのユーザーから寄せられた。

 それを受けて、AppleはiOS 8.0.1の提供を停止し、急いで「iOS 8.0.2」をリリースした。その新バージョンは先述した問題の大半を解決するようだが、一部のユーザーはBluetooth接続の不具合など、具体的な問題をいくつか報告している。

 Appleは10月20日、遂に「iOS 8.1」をリリースした。全体的に見ると、iOS 8.1は以前のバージョンを悩ませたバグの数々をほとんど修復しているようだ。iOS 8.1は、同社の新しいモバイル決済サービス「Apple Pay」のサポートを含む、さまざまな新機能を提供している。

提供:Apple
提供:Apple

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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