カリフォルニア州ラグナビーチ発--Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏によると、新しい「Apple Watch」は、人々が頻繁に使いたくなる「深遠」なガジェットなので、ユーザーは毎日バッテリを使い切り、夜中に充電する必要が生じるという。
もちろん、Cook氏は、Apple初のウェアラブルであるApple Watchのバッテリ持続時間は明かさなかった。9月に発表された同スマートウォッチは、2015年初頭に開始価格349ドルで発売される予定だ。
しかし、Cook氏は米国時間10月27日、当地開催のThe Wall Street Journal Liveテクノロジカンファレンスで行った広範な話題を網羅するインタビューの中で、Apple Watchに興味を持つ新しい「ユーザー層」に勇気づけられていると述べた。それには、これまでテクノロジガジェットの典型的なユーザー層ではなかった、健康とフィットネスに熱心な人々やファッショニスタが含まれる。最近のバージョンの「iPhone」と連携するApple Watchは同社のほかのデバイスよりも私的なものでなければならない、ということにAppleのデザインチーフであるJony Ive氏と同氏のチームは気づいた。Cook氏はそのことを評価している。
「人が身につけるものは、より私的で、より細かいカスタマイズが可能でなければならない、ということを彼らは見抜いた。人々がデバイスを身につけるようになった今、見た目が本当にクールなものを作る必要がある。ギーク的なものではいけない」(Cook氏)
Cook氏はiPhoneにも言及し、同スマートフォンはアプリやサービスを通してAppleに売り上げをもたらしており、それには「Apple Pay」も含まれると述べた。Apple Payは先週より利用可能になった新しいモバイル決済システムだ。最初の72時間で100万人以上が同サービスをアクティベートしたという。Apple Pay内でアクティベートされたクレジットカードの数は、ほかのいわゆるタップトゥペイ(非接触)決済システムのクレジットカードをすべて合計した数を超えた、とCook氏は豪語した。
30分間の質疑応答の中で、Cook氏は税金についての見解も明らかにした(Appleは米国で最大の納税者だと同氏は述べた)。また、Appleは「ビッグブラザー」にはなりたくないので、警察組織が個人を追跡して、スマートフォンやそのほかの個人データを手に入れるべきだとも同氏は述べた。さらに、セキュリティ懸念に対する一般の人々の問題意識を高める「何らかの出来事」が起きるだろうと警告した。
Cook氏は、「iPod Classic」の160Gバイトバージョンの販売を終了する決断を下した理由も明らかにした。同氏によると、AppleがiPod Classicの部品を調達できなくなったことと、アップデートに必要なエンジニアリングリソースを正当化できるだけのユーザー需要がないことが理由だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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