新しい「Priority」モードは、端末のボリュームロッカーで起動でき、最も重要な通知だけを表示する。「おやすみ」モードのようなもので、選択した連絡先からの電話やテキストメッセージ以外は表示されない。
Lollipopではマルチタスク処理が大きく変更された。「Recent Apps」が廃止されてOverviewという新しいメニューに変わり、バックグラウンドで実行されているアプリがこれまでのようなリスト表示ではなく、カードの束として表示される。このデザインは、「Chrome」Androidアプリで開いたタブをブラウズするときに表示されるものと似ており、束をスクロールしてアプリを簡単に切り替えることができる。さらに、Overviewでは各アプリ内の複数のタスクが表示される。たとえば、Gmailで受信トレイをチェックしながら新しい電子メールを書いている場合、それぞれのタスク用に2つのGmailタブが表示されるということだ。
「Android Jelly Bean」ではタブレット向けに複数のユーザープロファイルが導入されたが、今回この機能がスマートフォンにも対応した。自分用、家族用、特に子ども用に複数のアカウントを作成でき、プロファイルごとに利用できるアプリや設定を制限することができる。さらに、スマートフォンが手元にない場合は、別のLollipop搭載端末にログインして、連絡先、メッセージ、写真を利用できるようになる。
ゲストモードも用意されており、スマートフォンやタブレットの特定の部分以外はアクセスできないようにすることができる。これは完全なセルフサービスモデルで、持ち主がその場にいなくても他のユーザーはゲストとして認識される。ゲストモードが有効になると、特定のアプリと連絡先しか使えなくなり、ゲストセッションを終了すればゲストアカウントの活動がすべて消去される。
また、画面を固定することができるようになった。これは、画面に表示されている1つのアプリしか使えなくなるという機能だ。子どものためにゲームを起動した状態で画面を固定すれば、子どもが勝手にそのアプリを終了させることができなくなり、便利である。そのほか、キオスクのディスプレイに使ったり、教室用に設定したりする場合にもこの機能は重宝しそうだ。
下にスワイプする「Quick Settings」も大きく変わり、新しいコントロールが追加された。画面上部から2本指で下にスワイプするだけで、懐中電灯、ホットスポット、スクリーンキャストなどのコントロールが表示される。Wi-Fi、Bluetooth、位置情報サービスの切り替えも改良されたほか、明るさの自動調整をオフにしないまま、状況に応じて手動で明るさを調整できるようになった。
Lollipopでは新しい「Battery Saver」モードが追加されており、バッテリ残量が少なくなったときに、CPUのクロック数が下がり、バックグラウンドデータがオフになる。この機能は手動で有効にすることも、またバッテリ残量の低下時に自動的に有効になるように設定することもできる。Googleによれば、バッテリが最大で90分長く持つようになるという。
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