Googleの最新フラッグシップスマートフォンがついに発表された。しかし、同社は例年のようにプレスイベントを開催するのではなく、最新の「Nexus 6」とタブレットの「Nexus 9」をオンラインプレスリリースで発表した。価格は32Gバイトモデルが649ドル、64Gバイトモデルが699ドル。米国では先行予約受付が米国時間10月29日に始まり、11月に発売される予定で、アンロック版、サービス契約付き、または通信事業者への月々の分割払いで購入することができる。
Nexusを扱う米国の通信事業者は、T-Mobile、AT&T、Verizon、Sprint、U.S. Cellularなど。Googleは、数週間以内に米国以外の28カ国でも発売するとしている。Nexus 6は北南米向けのバージョンもほかの国向けのバージョンもLTEに対応する。
Nexusの製造はこの数年LGが担当してきたが、Nexus 6では製造元がMotorolaに変わった。丸みを帯びた背面や流麗なアルミ仕上げ、背面の窪みに刻まれたMotorolaのロゴなど、第2世代「Moto X」のデザインを多く取り入れており、基本的に超大型のMoto Xのような外観だ。
高さ159.26mm、幅82.98mm、厚さ10.06mmのNexus 6は、これまでで最も大きなNexusスマートフォンでもある。その5.96インチディスプレイは解像度1440p、493ppiという超高精細で、Quad HDディスプレイを備えるLGの「G3」やサムスンの「GALAXY Note 4」に肩を並べた。
Googleの「Android Lollipop」のデモで、筆者は少しの間、Nexus 6に触れることができた。ディスプレイは明るく鮮やかだが、この新しいサイズは、筆者のような手の小さい人には扱いにくいかもしれない。しかし、その一方で、本体は驚くほど軽く、作りは美しくしっかりとした感じだ。また、背面が丸みを帯びているので持ちやすい。Androidのエンジニアリング担当バイスプレジデントであるDave Burke氏は米CNETに対し、Nexus 6に関しては、「携帯電話の最適なサイズはどれくらいなのか」というよりも「ポケットに入るインターネットデバイスの最適なサイズはどれくらいか」という質問の方が重要だと語っている。確かに、ディスプレイが大型化されたことで、メディア消費と生産作業がさらに没入的で魅力的になったという印象を受けた。
Nexus 6には、Qualcommの2.7GHzクアッドコアプロセッサ「Snapdragon 805」と、滑らかなゲームプレイを可能にする「Adreno 420」GPUが搭載されている。筆者はデモで、同スマートフォンのバターのように滑らかな操作を体験することができた。通知、最近使ったアプリ(「Overview」という名前になった)の切り替え、ホーム画面に戻る操作は遅れなく実行された。
バッテリは3220mAhで、連続通話は最長24時間、連続待ち受け時間は300時間とされている。旧モデルのNexusと同様、Nexus 6もワイヤレス充電に対応する。Qualcommの「Quick Charge 2.0」テクノロジを採用した専用の「Turbo」充電器で15分間充電すると、6時間の使用が可能になる。
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