カメラのニーズについては、カメラレンズの周りを囲むデュアルLEDフラッシュ搭載13メガピクセルカメラと、2メガピクセルの前面カメラで対応している。さらに、3GバイトのRAMを内蔵するほか、Moto Xと同様、本体前面にデュアルスピーカーグリルを備える。
Nexus 6は、最新のNexusスマートフォンとして、Googleの最新モバイルOS「Android 5.0 Lollipop」がインストールされた状態で出荷される。つまり、通信事業者やメーカーのスキンやブロートウェアが全く追加されていない状態のインターフェースを利用できるということだ。また、システムアップデートがリリースされたときに、すぐにダウンロードすることができる。
最新アップデートにより、Android 5.0では「Material」という新しいインターフェースデザインが採用された。これまでよりカラフルで透過的、ミニマリスト的なデザインだ。新しいアニメーションが追加され、通知は優先度順に並べられてロック画面に表示される。極めて重要な通知については、「Heads Up」機能がポップアップダイアログボックスを表示するようになった。
Android Lollipopでは、Bluetoothでスマートフォンのロックを解除することができる。Motorolaの「Moto 360」やLGの「G Watch」ウェアラブルといった既知の個人用Bluetoothデバイスが近くにあることを検知すると、Nexus 6は自動的にロックを解除する。
Googleは「Project Volta」イニシアチブで、バッテリ持続時間の改善にも着手した。このOSアップデートで、開発者は自分のアプリがバッテリ持続時間に及ぼす影響を制御できるようになった。例えば、充電器に接続されているときだけタスクのスケジューリングやデータの取得を行う、といったことが可能になった。また、新しいバッテリ節約モードにより、バッテリ残量が少なくなっているときに、バックグラウンドデータを無効にし、CPUのクロック速度を下げることができるようになる。
Googleはファブレットサイズのスクリーンと強力なコンポーネントを搭載することで、まとまりがなかった純正Android端末を洗練された最高峰の端末へと進化させた。この変化を最も如実に反映しているのが価格だ。32Gバイトモデルの価格は2013年の同容量モデルより250ドル高くなった。確かに649ドルというのは、最近のアンロック版ハイエンドスマートフォンとしては標準的な価格だが、今回価格が上がったことで、Nexusは以前ほど手軽に購入できる端末ではなくなるだろう。
このように、Nexusスマートフォンは、熱狂的なAndroidファンを主なターゲットとする極めてニッチなデバイスから、メインストリームのハイエンド端末への進化を完了した。これまで、すべてのバージョンのNexusが当然のごとくGoogleのフラッグシップと見なされてきたが、Nexus 6は同シリーズの新しい物語の幕開けとなるものだ。その物語は、最新かつ最高のハードウェアスペックを備え、幅広い消費者に訴求する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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