10月7日より開催されている家電見本市「CEATEC JAPAN 2014」。会場には各社のスマートフォンやタブレットの新製品に加え、新技術を用いたモバイルデバイスがいくつか展示されていた。
シャープのブースで注目されていたのは、MEMS-IGZOディスプレイを採用した7インチタブレットだ。Android 4.4を搭載し、NTTドコモのLTEネットワークに対応した端末だという。発売は2015年上半期を予定しており、法人向けに提供される予定とのことだ。
MEMS-IGZOとは、シャープと米クアルコムの子会社であるPixtronixが共同開発したディスプレイで、機械式のシャッターを制御して光を透過し、色彩などを表現するPixtronixのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems:微小電気機械システム)ディスプレイと、シャープが持つIGZOの半導体技術を統合して作られたものだ。従来の液晶ディスプレイよりも一層の省電力を実現することに加え、外光下でも見やすい高い輝度を実現している。
またシャープのブースでは、12月以降にソフトバンクモバイルから発売予定の「AQUOS CRYSTAL X」を展示するなど、同社が注力する「EDGESTデザイン」と、それを実現するディスプレイ技術の展示にも力を入れていた。さらに3辺狭額縁を実現する技術を活かし、3辺部分を四角以外の形にできる「フリーフォームディスプレイ」なども展示し、ディスプレイ技術の高さをアピールしていた。
京セラは、耐水・耐衝撃性能を備えたタフネススマートフォンを米国に投入して人気を博しているが、2014年にはau向けにタフネススモデルの「TORQUE G01」を発売したことで、日本市場でも注目度を高めている。
そこで同社のブースでは、TORQUEの耐水・耐衝撃など、アウトドアで役立つ機能や性能を紹介。具体的には、G01を水に沈めた状態で使用したり、手袋をはめた状態でも操作できるデモコーナーを用意し、実際に体感してもらうことで、その実力をアピールしていた。
他にも同ブース内では、国内で提供しているスマートフォンやフィーチャーフォンに加え、「HYDRO ICON」「BRIGADIER」など、米国向けに展開しているタフネスモデルも展示している。国内では見かける機会が少ないスマートフォンだけに、こちらも注目を集めているようだ。
さらに京セラブースでは、曲面ディスプレイやウェアラブルなど、同社が持つ小型化技術によって将来実現が見込まれる、さまざまなモバイルデバイスのモックアップも展示。強みを持つ高度なセラミック技術などを用いた新たなデバイスを生み出すべく研究を進めているという。
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