9月30日~10月6日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。
アップルは、iPhone 6とiPhone 6 Plusをリリース後、四半期を9月30日に締めくくった。Appleは該当する四半期の決算を米国西海岸時間10月20日14時に予定している。注目はやはり、iPhoneシリーズの売り上げをどれだけ伸ばせたかだ。予測では新型iPhoneだけで2000万台に上るセールスを記録するとの見方もある。
今回は、これまでにないバリエーションをそろえた。最新のiPhone 6、iPhone 6 Plusは大画面化と第2世代64ビットプロセッサA8等を備え、Androidスマートフォンに対する競争力を強化した。また2013年にリリースしたiPhone 5sとiPhone 5cも引き続きラインアップに残し、4インチ型で比較的安価に手に入るが十分に高性能なスマートフォンとなっている。
確かにApple Payなどの(iPhoneとしての)先進機能はハイエンドモデルに限られるが、現状Apple Payが試せるのは米国だけであり、よりシェアを獲得したい途上国市場には影響がない。こうした市場におけるハイエンドとミドルレンジをそろえ、iPhone 6とは異なる戦略を展開できるようになっている。
OS XやiOSは、サーバなどの高いセキュリティが求められるUNIXとしての素性を持つソフトウェアだ。世界中でインターネットが(割と)安定的に利用できている一つの理由でもあり、Appleユーザーがセキュリティへの気づかいを多少軽減できている理由にもなっている。
そのため、UNIXに起きる問題、例えば先のHeartbleedなどが起きると、例外なく対策を行う必要が出てくる。今回もそうした類いの問題だ。
Bashは、UNIXで非常に多く利用され、OS Xにも搭載されているコマンドラインシェルだ。今回このBashに脆弱性が起き、悪質なコードを実行してしまう恐れを持っていた。Appleは、専門的なカスタマイズを行っていない一般ユーザーには無関係としながら、このBashの脆弱性に即座に対応している。
アップル、「OS X」のアップデートを公開--「Bash」脆弱性に対応(09/30)より大画面化されたiPhone 6 Plusに注目が集まる中で、CNETにはiPhone 6のレビューが掲載されている。
iPhone 5sに比べても、とても大きくなったという印象のiPhone 6だが、Plusと比較すると「まだ、普通のスマートフォンとして扱うことができるサイズ」にとどめている点で、多くの一般的なユーザーには、文字通り手に取りやすいデバイスとなっているのではないだろうか。
iPhone 6 PlusとiPhone 6の比較は、カメラの手ぶれ補正機能の有無以外は、画面サイズに起因している点しか見当たらない。例えば、デバイスのサイズ、画面解像度の違い、ランドスケープモードの有無(iPhone 6は非対応)、バッテリサイズの違いなどがそれに当たる。
面白いことに、グラフィックス関連のベンチマークでは、画面が小さなiPhone 6のほうがわずかに有利な結果が出ている。
「iPhone 6」レビュー(後編)--大きくなった新端末を手にして分かったこと(10/2)iPhone 6のリリースに合わせて用意されたiOS 8だが、Apple PayやOS X YosemiteとのHandoff、iCloud Photo Libraryなど、まだ利用できない機能もある。今後iPadのリリースやApple Watchのリリースなどで、マイナーバージョンアップが繰り返され、完成形に近づいていくことになるだろう。
筆者が気に入っているiOS 8の新機能は、通知から返信などの操作を行える機能だ。アプリを開かなくても、その場で返信できるため、スマートフォンで行っている作業を中断せずに即時的な反応ができるようになり、非常に実用的だと感じている。
「iOS 8」の第一印象(前編)--注目の新機能や改善点(9/30)Appleは中国でのiPhone販売を10月17日から開始することを発表した。iPhone 6は日本や米国などで利用できるFDD-LTEに加えて、中国で利用されているTD-LTEをサポートするため、中国国内最大手のChina Mobileでも高速通信の恩恵を授かることができるようになる。ちなみに日本ではTD-LTEのサポートによって、ソフトバンク(AXGP)とKDDI(WiMAX2+)がiPhoneから利用できるようになった。
中国の通信規格をサポートするiPhone 6のSIMフリーモデルが発売されることから、日本のApple Storeに多くの中国人が行列を作った。彼らは中国国内で転売することを目的としていたが、中国での発売を前にして、その転売価格が大幅に下落していることが伝えられている。
「iPhone 6」、中国で転売価格が大幅下落か(9/30)iPhoneに続いて、iPadもまもなく新モデルが登場すると予想される。2013年は、薄型化を推し進めた9.7インチのiPad Airと、RetinaディスプレイとA7プロセッサを搭載した7.9インチのiPad miniをリリースし、A5プロセッサ搭載のiPad miniとA6X搭載のiPad(第4世代)をラインアップに残している。
AppleはIBMとの業務提携を行い、エンタープライズ市場に対する販売を強化した。特にiPadはこの市場に対して強く訴求していくと見られており、個人向け以上にエンタープライズ向けの機能強化に注目だ。例えば指紋認証のTouch IDや、iPhoneではApple Payに利用されるNFCの新たな使い方などに期待している。
アップル、次期「iPad」でゴールドモデルも提供か--米報道(10/02)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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