アジア現地駐在員マーケティングレポート

タイのネット業界を知るために--押さえたい5つのポイント - (page 2)

齋藤陸(アウンタイラボラトリーズ)2014年10月08日 08時00分

5.タイのインターネット広告市場規模

 前述の広告市場規模は推定値であり、正確な統計情報というものが存在しないのが実情ではありますが、タイ・デジタル広告協会(DATT)が発表したデータによると、2013年のデジタル領域における広告費の合計は4248億バーツ(約137億円)でした。対前年比で53%という高い伸び率をみせています。


タイにおけるネット広告費の推移

タイのデジタルマーケティングにおける展望

 日本と比較してみると、タイはまだ小さなマーケットに過ぎません。とはいえ、DATTの予測からもわかるとおり、今後さらにデジタル領域への投資が増加していくことは間違いありません。

 懸念点として、現在タイでは少子高齢化が進んでおり、その傾向は強くなっている点が挙げられます。加えて、外国企業からすると政情不安や外資規制、タイ人のマネジメントに苦労するなど、一筋縄ではいかないのも確かです。

 ただ、タイでビジネスをしている人と会って話をしていると、後ろ向きな意見よりも、「未来をこれからつくっていく」という熱い想いを持った人が多いと感じます。今後、まだ成長フェーズにあるからこそチャンスがあるタイのインターネットマーケティングについて、本連載を通してお伝えしていきます。

【現地の旬ネタ】ここは日本? タイの日本食事情

 タイには多くの日本食レストランがあります。理由としては、在タイ日本人が多いということもありますが、タイ人にとってもすっかり日本食は定番となっているためです。タイの大手レストラン口コミサイト「wongnai.com」の2014年人気レストランランキングでは、1位「ラーメン」、2位「寿司」、3位「日本のスイーツ」がランクインしています。

  • タイの駐在員仲間とレストランへ

 このようなレストランに、タイの駐在員仲間と一緒によくご飯を食べにいったり、飲みにいったりしています。タイには多くの日系企業があり、同年代の駐在員の集まりが、おおよそ月に1回程あります。仕事の繋がりやFacebookのグループを通して知り合った仲間たちです。会社、業種は違えど、時に楽しく、時に励まし合いながら、タイでの生活を楽しんでいます。

齋藤陸(さいとう りく)

アウンタイラボラトリーズ

2009年アウンコンサルティング入社。新規事業の立ち上げメンバーとして外国人向け旅行サイトの営業から企画、運営に従事。その後、主力事業である検索エンジンマーケティング(SEM)事業部の営業・コンサルティングに従事。

2012年5月より同社タイ法人に出向。タイ法人においては、日系、タイに関わらず製造業などのBtoBから、旅行、不動産などのBtoCに至るまで幅広い業種の企業を50社以上支援。クライアントのニーズに応じた課題解決を得意とする。

オフでは、タイで働いている同年代の人達と食事をしたり、旅行をしたりしている。




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