UPDATE Appleがついに、NFC(近距離無線通信)として知られる技術を同社の最新スマートフォン「iPhone 6」と、それよりも大型の「iPhone 6 Plus」に搭載した。また同社は、「Apple Pay」という新しいデジタルウォレットも発表した。Apple Payには、同社が「iPhone 5s」で導入した指紋認証技術「Touch ID」を使用して安全にアクセスすることができる。
Appleの新製品「Apple Watch」にもNFCが搭載される予定で、これによって、「iPhone」の古いバージョン(具体的には「iPhone 5」、iPhone 5s、および「iPhone 5c」)でApple Payが利用可能になる。
Appleは米国時間9月9日、Visa、MasterCard、American Expressに加えて、複数のカード発行銀行と提携し、iPhoneユーザーが自分のクレジットカード口座を保存できるようにすると発表した。Apple Payは、NFCと呼ばれる非常に近距離のセキュアな無線技術によるモバイル決済に既に対応する、22万の米国販売店舗で利用可能になる予定だ。
Appleは、Macy's、Walgreens、Duane Reade、Staples、Subway、McDonald's、Disney、Whole Foodsなどを含む小売業者とも、Apple Payを実店舗に導入することで提携している。McDonald'sではドライブスルーにもApple Payが導入されると、インターネットソフトウェアおよびサービス担当シニアバイスプレジデントを務めるEddy Cue氏は、発表の中で述べた。Disneyはクリスマスまでに、同社の全小売店舗にApple Payを設置する予定である。
さらに、AppleのCue氏によると、Apple Payは配車サービスのUberやPaneraのフードアプリ、スマートフォンからチケットを予約できるMajor League Baseballのアプリ、iPhone 6やiPhone 6 Plusから食事の支払いを済ませることができる「Open Table」など、複数のアプリに統合される予定だという。Appleはほかのアプリ開発者が自分のアプリケーションにApple Payを統合できるように、「iOS 8」でAPIを公開することも計画している。
ユーザーは既に「iTunes」に登録済みのクレジットカードやデビットカードを使って、Apple Payモバイルウォレットで決済を行うことができる。ほかのカードを追加したいときは、「iPhone」のカメラでカードを撮影して、銀行でそれが自分のものであることを認証してもらえば、そのカードが「Passbook」に追加される、とCue氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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