カンザス州ウィチタ発--「Boeing 787 Dreamliner」が完全に組み立てられる様子を見たければ、ワシントン州エバレットかサウスカロライナ州ノースチャールストンに行かなければならない。しかし、次世代飛行機である787 Dreamlinerの前部胴体の製造工程を見学したいのなら、カンザス州を訪れる必要がある。
Boeingは何十年もの間、ウィチタで大きな存在感を示してきたが、2005年に当地の工場を民間企業として分離独立させることを決定した。それによって誕生したのがSpirit Aerosystemsだ。Spiritは現在、Dreamlinerや「Boeing 737」「Boeing 777」「Boeing 747」、さらにAirbusの一部の飛行機など、多数の主要航空機の製造プロセスに関わっている。
筆者はウィチタのSpiritを訪れ、Dreamlinerの前部胴体の製造作業を見学した。
この写真に写っているのは、ごく初期の段階の前部胴体である「バレル」という部分だ。バレルは、マンドレルという複数の小さな部分で構成される。マンドレルの組み立てが終わると、巨大な機械がとてつもない重量の複合「スリットテープ」を整然とバレルに巻き付け、前部胴体を徐々に形作っていく。
提供: Daniel Terdiman/CNET