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私の職場は東南アジア

日本で培ったスキルが東南アジアで花開く--トレンドマイクロの松本彩さん

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 この連載では、シンガポール在住の筆者が、日本から東南アジアに拠点を移し、テクノロジ企業で活躍する女性を紹介します。赴任、転職、起業などさまざまなきっかけで新たなキャリアの一歩を踏み出した彼女たちに、仕事の奮闘や自身の将来、海外で暮らすことについて聞いていきます。

 今回はトレンドマイクロのシンガポールオフィスで働く松本彩さん。同社が進出する東南アジアにおける日系パートナーとのビジネス推進を担当しています。国によって使い分ける営業テクニック、アジアならではのオフの過ごし方、そして女性ならではのプライベートとキャリア形成のバランスなど幅広く聞きました。

 トレンドマイクロのシンガポールオフィスは、東南アジアで展開するマーケティング活動の統括拠点。同社が開発するインターネットセキュリティ関連の製品を東南アジア地域のさまざまな企業に提供しています。シンガポールは世界中から金融機関が集まる金融の集積地。政府もセキュリティ対策に力を入れており、高度なセキュリティが求められるそうです。


トレンドマイクロ シニアマネジャーの松本彩さん

「スペシャリスト」の知識と「ジェネラリスト」のスキルで飛び込んだ海外

――まず、海外との接点やトレンドマイクロに入社した経緯を教えて下さい。

 大学生の頃からバックパッカーとして南米大陸を横断するなど、これまでに48カ国を訪れているので、海外との接点は多い方だと思います。大学4年生の時にアメリカに留学したのですが、帰国すると多くの日系企業の新卒採用がすでに終わっていて、必然的に海外経験者に門を開いている企業に就職活動することになりました。

 トレンドマイクロのことは海外留学経験者向けの就活イベントで知り、その後縁があったのか採用面接がテンポ良く進みました。最終面接では日本代表の取締役副社長である大三川(彰彦氏)と直接話をし、そこでも自分自身の「こういうキャリアを築きたい」という希望を率直に、今思えば結構大胆に話したのですが、それでも採用されたのできっと相性が良かったのだと思います。また、日本企業でありながら外資系のような自由でフランクな雰囲気にも惹かれました。

――日本法人ではどのような仕事を。

 いくつもの職種を経験して、あっという間に10年が経ちました。これまでにエンドユーザー、通信会社、SIer向けの営業職、クラウド関連のマーケティング営業職を経験してきました。同じ職種を数年経験しキャリアについて考えるタイミングで、都度周囲に相談することができ、新しい環境に飛び込めるチャンスをもらうことが多かったように思います。

――シンガポールで働くことになった経緯を教えて下さい。

 もともと、日本でビジネススキルを身につけてから、ゆくゆくはグローバルにかかわる仕事がしたいと思っていました。国内向けの営業も楽しんでやってきましたが、入社して数年たった頃から周囲にはずっと海外で働きたいと言い続けていたんです。

 トレンドマイクロは日本が本社ですが、世界各地域にオフィスがあり、現在はシンガポール、ニューヨーク、ロンドンに日本人の営業・エンジニアが駐在しています。シンガポール法人のポストに空きが出た際、チャレンジしてみないかと声をかけてもらい、すぐにイエスと答えました。自分のやりたいことを常に人にアピールしていく大切さを実感しましたね。

――強運の持ち主ですね。

 引き寄せたのかもしれませんね。実はそれまでは、ジョブローテーションで職種が変わることに、「自分の専門性が深まっていかないのでは?」と不安を感じることもありました。その都度その職種で身につけられる専門性を最大限吸収できるよう取り組んでいたのですが、いざ自分が希望する海外赴任をするにあたっては、この多数の経験が武器になりました。

 赴任することになったシンガポール法人は日本本社と比べてリソースも少ないため、多くの職種を経験したジェネラリストのスキルが活かせています。日本でさまざまな経験ができたこと、今となってはよかったなと思っています。

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