MacBook Airの2013年モデルと、最新の2014年モデルをこっそり取り替えておいても誰も気付かないだろう。外見上は2013年モデルと(そしてその数世代前とも)まったく同じなのだ。一体成型されたアルミニウム製ボディで、ポートの数も同じ、11.6インチディスプレイで解像度も1366×768ピクセルであり、キーボードとクリック可能なトラックパッドも同じである。
MacBook Airは数世代にわたってほとんど変更のないノートブックだという点(しかも11インチ版は2010年にデビューしたモデルとほとんど同じに感じられる点)を考えると、とても保守的なアップデートを重ねたコンピュータだと言える。
しかしMacBook Airはいまだに、総合的に最高のフィーリングが得られるノートブックの1つである。AppleはMacBook Airを快適に使える製品にするという課題を成し遂げた結果、息の長い製品を生み出せたのだ。ガラス製のマルチタッチトラックパッドの操作面は、11インチ版では少し小さくかつ狭くなっており、4本の指を使う場面では少し窮屈に感じられるが、その操作性はいまだに最高の部類に入る。バックライト付きのキーボードは13インチ版と同じ大きさで感触も同じであり、ファンクションキーの部分は少し小さ目であるが、いまだに素晴らしいものとなっている。
しかし、MacBook Airは極薄というわけではない。2013年に発売されたソニーの「VAIO Pro 11」は、その重さ(870g)と大きさという点で、Appleのアルミニウム一体型デザインの比較的重い部類に入るこの製品(1.08kg)に優っている。MacBook Airは手にした感触では相変わらずよいが、それはもう驚きの対象ではなくなっている。
ただ、11.6インチのディスプレイは、MacBook Air本体の大きさに比べると小さすぎると感じてしまう。この製品はAppleのノートブック製品のうちでアスペクト比が16:9となっている唯一のモデルだが、より大きな画面を搭載できたはずだ。ベゼルの幅は恐ろしいほど広い。大型のキーボードを搭載するために、本体の大きさが12インチのノートブッククラスになっているのだ。なお興味深いことに、11インチ版の画面の縦方向の長さと左右のベゼルの幅はそれぞれ、9.7インチのiPadを横長の状態にした際の画面の縦方向の長さと左右のベゼル幅と同じになっている。MacBook Airの画面は16:9であるため、少し幅広になっている。
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