ソフトウェア面では、位置情報を利用し、端末を振った地点のお店、クーポンといった情報を取得できる「isaiモーション」、スリープ時に予め登録した順番にタップするとスリープとロックを両方解除できる「ノックコード」といった機能を搭載した。
特に力を入れているのがisaiモーションで、「おでかけ」「アレンジ」「アルバム」という3つの要素がある。おでかけは位置情報を使って各種施設をリストアップできるというもの。アレンジはアイコンや壁紙を変更でき、アルバムは端末内の画像をコラージュ表示する機能だ。おでかけは常用できる機能として、アレンジは気分転換に、アルバムは画像の新しい楽しみ方として活用できる。
ノックコードは、従来あった「ノックオン」を進化させた機能。ノックオンは、スリープ時に画面をノックすることでスリープを解除する機能だったが、これを進化させ、同じくスリープ画面を決められた順番通りにノックすることでスリープとロック画面のパスが可能となった。従来の方式では、スリープを解除した後にロックの解除が必要だったが、その手間をまとめてしまうのがノックコードというわけだ。ロックの解除方法として画面を決められたパターンになぞって解除する「パターンロック」というものがあるが、ノックコードはその拡張進化版と想像すればわかりやすい。
実際に試用機を使ってみた感じでは、狭額縁デザインであるため、画面サイズは大きくても、操作を苦には感じなかった。ただし、片手操作という意味では、かなり人を選ぶだろう。大画面は映像コンテンツと相性がよく、視聴も苦にならない。また、Google マップのナビ機能を利用する際も、大画面で大いに役立った。
キビキビと動き、操作感としても良好なのだが、一点気になることもある。使用した端末が試用機だからという事情もあるかもしれないが、端末温度が上がりやすいようだ。日本市場では、端末カバーやケースが重要なアクセサリとしてカテゴライズされているが、もし試用端末と製品版が同じであれば、カバーやケースはキャリア、またはメーカーの指定品を使ったほうがよいだろう。なお、端末が高温になっても、それによってシャットダウンすることはなかった。
LG Electronicsの“日本向け”ブランドisaiシリーズの第2弾モデルisai FLは、スペックとしては高水準でまとめられており、ソフトウェア面でも従来機からの正統進化、新たな使い勝手の提案と隙のない製品といえる。「4K」撮影や「ハイレゾ音源」の再生(再生には対応ヘッドホンなどが必要)など、話題の機能をきちんとサポートしている点も好印象だ。
KDDI端末“らしさ”といえば、WiMAX 2+への対応などもあり、高速無線LANルータとしても活用できる。モバイル機器、ノートPCを持ち歩くことが多いユーザーなら、こうした通信機能にも注目したいところだ。
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