LGエレクトロニクスが、端末とデータ通信をセットにした、いわゆる“格安スマートフォン”などを展開するMVNO事業者への、SIMフリー端末の提供に前向きであることが分かった。韓国にあるLGディスプレイの亀尾工場で開催されたプレスカンファレンスで明らかにされた。
同社は、日本ではKDDIと共同開発したスマートフォン「isai FL」を7月に発売する予定。またSIMフリー端末としては、2013年8月から日本国内向けにSIMフリー版のスマートフォン「Nexus 4」を販売している。ただし、これはあくまでも「テスト販売」という位置づけだという。
日本での営業を担当するLGエレクトロニクス 常務のベ・ヒョンギ氏は、新規参入が相次ぐ日本のMVNO市場はさらなる成長が見込めると予測。「グローバル版(のスマートフォン)でも商品性があれば、料金とセット販売して伸びる可能性がある事業者と組めるのではないか」と意欲を見せ、今後は国内のMVNO事業者にコンタクトをとっていきたいとしている。
その上でLGの強みとなるのが、国ごとの顧客にあった商品を提案できる豊富な端末ラインアップだという。同日のカンファレンスでは、5月末に世界6カ国で発売されたグローバルモデル「LG G3」の好調さもアピールされた。もし日本でMVNO事業者向けにSIMフリー端末を供給するとすれば、同モデルが選ばれる可能性もある。
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