KDDIとLGが再びタッグ--夏スマホ「isai FL」レビュー

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 KDDIの2014夏モデルとして7月18日に発売するLG Electronicsのスマートフォン「isai FL LGL24」。isaiといえば、“日本市場向け”モデルとして2013年に発売した「isai LGL22」が記憶に新しい。

 isaiは同社のグローバルモデルをベースとしながらも、デザイン的な部分でLG ElectronicsとKDDIが共同開発しているのが特徴。世界視点のグローバルモデルに、KDDIという日本視点を加味し、“日本向け”にカスタマイズされたのがisaiというシリーズなのだ。isai FLはそんなisaiシリーズの第2弾モデル。ベースとなるのは「LG G3」だ。


「isai FL LGL24」

2.5GHzの高性能CPUを採用

 軽くスペックについて紹介しておこう。まず、CPUにはQuantumのSnapdragon 801( MSM8974AC)の2.5GHzクアッドコアを採用。Snapdragon 801は、本端末が搭載する「MSM8974AC」と「MSM8974AB」という2モデルに分かれている。大きな違いはCPUの最大クロックで、MSM8974ACが2.5GHzなのに対し、MSM8974ABは2.3GHzとなっている。また、GPUの最大クロックも578MHZと550MHZといったような違いがある。ただし、採用するコアやGPUの種類に違いはない。

 興味深いのが両モデルの採用陣営だ。2014年夏モデルをチェックすると、MSM8974ABはソニーモバイルやシャープ、富士通などのメーカが採用し、MSM8974ACにはLG Electronicsやサムスン電子が手を上げた。こうみると、スペック至上主義であるとまではいえないが、国柄か目に見えてわかりやすい高スペックを追求するという姿勢はみられた。

 もちろん、組み込んだCPUのスペックは端末の性能に直結するものだが、ソフトウェア的なアプローチ、チューニングも重要。購入を考えるなら、手に持って、いかに快適に使えるかというのもチェックしておきたいポイントだ。また、バッテリの持ち時間などにも影響するので、スペック性能だけでなく多角的に確認しておきたい。

 isai FLでいえば、動作は極めて快適。バッテリ容量も3000mAhあり、公称値ながら連続待受時間は、4G LTEエリアで約610時間、3Gエリアで約660時間の運用が可能。また、「WiMAX 2+」も約610時間の連続待受が可能だ。メモリには2GバイトのRAM、32GバイトのROMを搭載する。外部メモリにはmicroSDXC/SDHC/SDカードが利用でき、推奨最大容量はmicroSDXCカードの128Gバイトとなる。

「4K」に近い映像表現が可能

 注目すべきは、約5.5型のAH IPS液晶だ。解像度はHD(1280×720)の4倍となるWQHD(2560×1440)で、ピクセル密度は538ppi。フルHD(1920×1080)を超えるWQHD液晶の採用は国内初ともあり、そのインパクトは大きい。特に、昨今映像分野で話題に上る「4K」のオリジナルサイズに近い形で再生できる(撮影機能としては4K[3840×2160]に対応している)というメリットもある。

  • 約5.5型のAH IPS液晶を採用した。解像度はHDの4倍となるWQHD

 また、同社が液晶モニタに採用しているAH IPSパネルにも注目したい。AH IPSパネルは、IPSパネルよりも透過率が高く、より鮮明な映像表現が可能だ。また、広い視野角、高コントラスト比という特徴もあるため、映像コンテンツの視聴だけでなく、常用液晶としてもメリットがある。

 その他のスペックとしては、有効画素数約1320万画素のカメラ、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN機能、フルセグ/ワンセグ対応のテレビ機能、IPX5/IPX7の防水、IP6Xの防じん性能を有す。サイズは幅76×厚さ10.5×高さ145mm、重量は約154g。Android OSのバージョンは4.4.2。カラーバリエーションは、ホワイト、ブルー、ピンクの3種類で、ホワイトは非光沢のマットな質感。ブルーとピンクは光沢系の鮮やかな色合いが特徴。

 ベースとなったLG G3と比べると、スペック的には大きな違いはない。ただし、サイズが幅74.6×厚さ8.9×高さ146.3、重量は149gとボディ設計に違いがある。また、カラーリングもメタリックブラック、シルクホワイト、ゴールド、ムーン・バイオレット、ブルゴーニュレッドシャインという5色が用意されている。

  • 背面カバーは取り外しできるが、バッテリの着脱には対応していない。背面左上にはSIMスロットがある

 大きな違いは背面構造だ。まず、isai FLは背面カバーを取り外してもバッテリの着脱はできないが、LG G3は可能となっている。LG G3の場合は、バッテリを取り外した後にSIMカードやmicroSDXC/SDHC/SDカードを着脱する構造だが、isai FLはmicroSDXC/SDHC/SDカードスロットを本体上部に備えている。一応SIMスロットへは、背面カバーを取り外してのアクセスとなるが、背面カバーを外して利用できる機構はSIMスロットだけなので、基本的にはそれほどカバーを開けることはないだろう。

 バッテリの着脱を含む各機構へのアクセス性については、isai FLが防水・防じん設計であるということが大きい。内部へと水が浸入しないようにするため、要所にシーリングが施されており、不要な着脱を減らすという構造になっている。背面機構としても、メインカメラ下に音量キーを配置するなど、カタログスペックでは表せない部分に大きな違いがみられる。

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