日本人と比較してマレーシア人のエンジニアは、これまでネットサービスに触れる経験が少なかったためクリエイティビティの面では劣りますが、技術面においては遜色ありません。しかしその数については、国内外からの需要が大きく、それに追いついていない状況です
まだまだ少ないと思います。その理由は、マレーシアの国としてのメリットを海外の企業に対して訴求できていないことと、この国単独で見たときのマーケットサイズが小さいこと。商品やサービスはやはり民族や言語ごとに展開されることが多いのですが、この国の人口(2013年における人口は2995万人・マレーシア統計局調べ)を、中華系、マレー系、インド系と細分化するとそれぞれのマーケットは非常に小さくなってしまうのです。
マハティール氏が首相だった時代に、外資のIT企業を誘致しIT産業化を図ることを目的として「MSCステータス」というライセンスが導入されました。このライセンスを取得した企業は税制的なメリットが得られるほか、外国人就労ビザの発行が容易になります。
はい、増えていると思います。日中関係の情勢の変化を受けて、これまで中華圏に進出していた日系企業が東南アジアに移ってきています。その新たな拠点として中国と商習慣の近いマレーシアを選ぶ企業が少なくありません。
大きく3つあります。まずは、役所の動きの遅さです。ネット企業に関してこの国は門戸を開いているため、外資企業でもライセンスの取得を求められることは少ないのですが、いざ役所とやりとりをするとなると非常に時間がかかります。
次に、マレーシア人の就労態度です。仕事に対するモチベーション、コミットメントについて日本人と同等のレベルを求めるのは難しい。それが、緊急時のファーストアクションの遅れにつながったりします。例えば、週末など休日にシステムに障害が起こったときに対応してくれる人とそうでない人がいます。
そして、離職率が高いこと。マレーシアは急激に成長している国なので、給料を上げるには転職が一番手っ取り早い方法なのです。組織の新陳代謝が早いため、新卒のような若い人材を次々に採用し、コミットメントレベルを高めるなど経営者には対策が求められるでしょう。
funnel.asiaのユーザーのPCからスマホへの移行を図っていきたいと考えています。また、言語対応だけに留まらない、各国の商習慣やクリエイティブのテイストも踏まえたサービスの「カルチャライズ」の精度を高めていきます。さらに、ゲームのライセンスビジネスだけでなく、自社のオリジナルタイトルの開発にも挑戦してみたい。目標は、2017年を目処にユーザー数1億人を突破することです。
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