「Google Glass」を社会に受け入れてもらうGoogleの取り組みは、あまり成功していないようだ。英国でのGoogle Glass発売から6日後、早くも同国の映画館がGoogle Glassの着用禁止に乗り出した。
英紙The Independentの報道によると、英国の映画館事業者団体The Cinema Exhibitors' Associationの最高責任者Phil Clapp氏は次のように述べているという。「映画が上映中か否かにかかわらず、観客は映画館の座席では同製品を着用しないよう求められることになる」
また、英国の映画館チェーンVue Entertainmentも同紙の取材に対し、Glassの着用者には「照明が落ちる前に」Glassを外すことを求める意向を示している。
こうした禁止措置の主目的は、プライバシーの侵害や見た目の問題ではなく、海賊行為の防止にある。Glassは45分しか連続録画できないが、映画の前半と後半をつなぎ合わせて違法コピーが作製されることを、映画館事業者は懸念しているのだ。
これに対し、Googleは広報を通じて次のような見解を示している。「当社としては、Glassへの懸念を有する映画館に対し、携帯電話のような類似デバイスと同じようにGlassを扱うことを推奨する。すなわち、映画が始まる前に電源を切るよう着用者に求めればよいだけだ」
「根本的には、Glassに関するポリシーを策定する前に、Glassを実際に使って直接体験するのがベストだとも考えている。Glassは目の上に着用するものであり、作動させると必ず画面が点灯するため、ひそかに何かを録画するには非常に不向きなデバイスだ」と広報担当者は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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