Cecilia Abadieさんは、「Google Glass」をめぐって妙な状況に陥る術を心得ている。彼女が車を運転中にGoogle Glassを装着していたために違反切符を切られたことは、すでによく知られている。Abadieさんはこの容疑に異議を唱え、違反は取り下げられた。大胆不敵なAbadieさんがこのほどGoogle Glassをめぐって新たに遭遇した事態は、United Airlinesに関するものだ。
Abadieさんは自身の「Google+」ページで、「安全上の理由」からGoogle Glassを外すよう客室乗務員に求められたと報告した。Abadieさんは指示に従ったが、その後、代わりにスマートフォンを使って機内の写真を撮り、それを5000人以上いるGoogle+のフォロワーと共有した。
Google Glassを外すよう求めることはUnitedの方針に含まれているのか尋ねたところ、Abadieさんは、写真および動画の撮影に関する同社の方針で規定されていると言われたという。この方針は機内誌にも記載されている。Abadieさんは、「この客室乗務員は本当にいい人で、ただ自分の職務を果たそうとしただけだ」と断っている。Abadieさんは今回の要請をGoogle Glassに関する知識や認識の問題のせいだとして、「極めて低劣な反応」と呼んでいる。
機内誌に記載されているUnitedの方針を見ると、写真や動画を撮影するいかなる機器も、「個人的な出来事を記録する」場合に限って使用できるとの記載がある。明示された許可なしに他の乗客や乗務員の写真や動画を撮影することは禁じられている。また、Unitedの許可を得ずに航空会社の手続きや機内の設備を撮影、録音、録画することも禁じられている。
これは極めて大雑把な方針で、スマートフォンやタブレットなど、カメラや記録機能を備えたあらゆる機器の使用にまで適用範囲を容易に拡大できる可能性がある。Abadieさんは自身がどのようにスマートフォンを使って写真をアップロードしたかを客室乗務員に伝えたが、スマートフォンをしまうよう求められることはなかったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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