Googleは、「Google Glass」の一般消費者向けモデルを最終的にいつ発売するつもりなのかをまだ明かしていない。Glassは、論争を呼んでいるヘッドマウントディスプレイ(HMD)で、共同創設者のSergey Brin氏が2012年の「Google I/O」開発者会議で自ら装着することで初めて披露した。プライバシーに関するさまざまな懸念や発売日の問題はともかく、Googleは増大する一途のGlassの要改善リストに少しずつ取り組み続けている。
2014年のI/Oは米国時間6月25日、サンフランシスコのモスコーンセンターで開幕予定だが、Googleは24日夜、「Explorer Program」に登録しているユーザー向けに新しいGlassハードウェアを発表した。Glassのパブリックベータは5月、招待限定のシステムからオープンなオンラインマーケットプレイスに移行した。同社はそこで、4種類のカラーのGlassと8種類のメガネフレームを販売している。価格は1500ドルだ。
アップデートされたGlassには2GバイトのRAMが搭載されているので(旧モデルは1Gバイト)、アプリケーションの動作がこれまでより高速になるだろう。バッテリの容量も増強されており、Googleがこの2年間、定期的にリリースしてきたファームウェアアップデートと組み合わせると、充電間のバッテリ持続時間が15%延びる。
アップグレードされたバッテリは3月からGlassデバイスに組み込まれていたが、6月24日にリリースされたソフトウェアアップデートを適用するまで、バッテリ持続時間の15%延長を達成することができなかった、とGoogleはThe Vergeに話した。
Googleの最新ソフトウェアアップデートには、Glassでの写真撮影用の新しいファインダーインターフェースや、新しい2種類の「Google Now」カードも含まれる。これらのカードを利用すると、発送した荷物や車の駐車場所を追跡することが可能だ。
アップデートされたGlassハードウェアは、24日以降に同デバイスを購入するあらゆるユーザーのほか、英国で同デバイスの注文を開始した人にも提供される。英国では、23日よりGlassストアへのアクセスが可能になった。現在も継続中のGoogleのGlassベータテスト段階に参加している人々の中に、不運なグループが1つ存在する。2013年秋に実施された前回のハードウェアアップデートと異なり、Googleは、ユーザーが旧デバイスを返送して、より高速な新バージョンを無料で受け取ることを認めていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス