Googleが、「L」と呼ばれる「Android」の新バージョンのプレビューで、その最新のデザインを明らかにした。奥行き値の設定やリアルタイムで表示される影、クリーンな文字レイアウト、そして紙とインクから着想を得たという全体的な印象が特徴だ。
サンフランシスコで開催中の年次開発者会議Google I/Oでは、複数のGoogle幹部がチームを組み、Androidの新しいデザインを説明した。このデザインの目的は、ウェブ、デスクトップ、携帯電話、そしてウェアラブルデバイスで統一性を持たせることにある。そのためにGoogleが考えたのが、クリーンで統一されたデザインを、状況に応じて通知を表示する機能をはじめとする魅力的な特徴と組み合わせることによって、複数のデバイスの画面表示を連携させるという方法だ。
今回のAndroidの刷新で最も重要な点は「Material Design」で、Google側はこれを「合理的な空間と動きの体系からなる統一理論」だと説明している。さらに同社は、「われわれの言う素材(マテリアル)はリアルな触感に基づいたもので、紙とインクの研究からの着想を得ながら、しかもイマジネーションとマジックを積極的に取り入れた」と述べている。
GoogleはMaterial Designを用いて、色や図像、階層、そして空間的な位置関係を、複数のデバイスの画面表示を連携させる要素として機能させることを狙っている。オブジェクトやアイコンには奥行きとドロップシャドウが与えられる。開発者はオブジェクトに対して奥行き値を設定することができ、そのオブジェクトが他のアイコンの手前を通過するといった動きが可能になる。
Googleによれば、Material Designはまず同社の複数のアプリケーションに採用される予定で、開発者は次期Androidが公開される前からこのデザインに向けた取り組みを開始できるようになる。
これが完成すれば、Androidは、これまでにAppleが行ってきたようなデザイン変更と、これまでのデザインを融合させた姿になるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス