Appleが「Continuity」(連続性)と称する一連の機能を利用すると、あるデバイスで始めた作業を、別のデバイスに「Handoff」することができる。「iPad」で書き始めたメールを、Macに切り替えて仕上げることも可能だ。Macは自動的に近くのデバイスで電子メールを作成していることを検知するようになっており、画面の左下に表示された通知から、簡単にその電子メールを開いて、書きかけのところからメールの作成を継続できる。同様に、Mac上の「Numbers」でグラフを作っている最中に、iPadに切り替え、左下の通知からそのグラフの作業を続けるということもできる。
また、ノートブックをスマートフォンの延長として使うこともできる。連続性は、iPhoneの通話やメッセージにも及んでいるわけだ。iPhoneとMacが同じWi-Fiネットワーク上にあれば、iPhoneに電話がかかってきたとき、Mac側で相手のIDを入手して通話に出ることもできる。
電話に出る際には、Macをスピーカーフォンとして使える。Googleユーザーが「Google Voice」で使える機能を想像すればいいだろう。AppleはYosemiteで、どこからでも電話をかける、または取ることができるようにしており、ウェブページからでも可能だ。
「Safari」ブラウザへの変更には、すべてのタブを表示するタブ表示ページの追加(同じサイトのページはスタック表示)、RSSフィードの登録、特定のタブをプライベートブラウジング用に他のタブから切り離す機能といった内容が含まれている。また、Safariの新しいメニューバーは、1つのバーに凝縮された。これによって、以前のバージョンよりも非常に見た目がスリムでエレガントになった。
メールにもいくつか変更が加えられた。そのまま暗号化メッセージを送信できるほか、電子メールに印をつけたり、画像への注釈の追加、コメント、吹き出しの追加が可能になった。さらに素晴らしいのは、5Gバイトまでの添付ファイルを、通常であれば受け取れないメールクライアントを使っている相手にも送れることだ。「Mail Drop」機能は、ドラッグアンドドロップされた添付ファイルをクラウドに送信することでこの問題を解決した。受信者はクラウドから5Gバイトまでの添付ファイルをダウンロードすることができる。このサイズの添付ファイルは、ほとんどのメールクライアントでは受け取ることができない。相手が別のクライアントを使っていた場合も、ダウンロードリンクからiCloud Driveのファイルを入手できるので、問題はない。
また、2015年にリリースされる予定の、デバイス間で写真を共有できるようになるMac用の写真アプリについても少し紹介された。スクロール機能の改善、ピンチアウト操作により、写真の表示をコレクション単位表示・年単位表示に簡単に移行する機能、多くの編集機能などが導入される予定だ。iCloudを利用することで、すべてのAppleデバイスで写真を共有し、編集できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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