Googleがハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを持たない自律走行車をゼロから開発した。
Googleの共同創業者であるSergey Brin氏は米国時間5月27日、カリフォルニア州パロスベルデスで開催されているRe/codeのCode Conferenceの壇上インタビューで、2シーターの自律走行車のプロトタイプを披露した。Googleのプロトタイプ車両は今日の運転には欠かせない車両制御装置がなく、内蔵センサとソフトウェアシステムを使って走行する。
Brin氏によると、同プロジェクトの目標は、人間が運転する車両よりも「飛躍的に」安全な自律走行車を数年のうちに実現することだという。同プロジェクトにおいて、テスト走行中に衝突したことはないと同氏は述べた。同車両は時速約25マイル(約40km)でしか走行しないため、障害物に反応するための時間が長くとれる。
Googleの自律走行車は、ソフトウェアという非常にGoogleらしいソリューションによって、ハンドルを握る人間の過ちをなくすことを目指す野心的なプロジェクトである。ハイテク大手の同社が開発したロボットカーによる総走行距離は、同社が2009年に開発を始めてから70万マイル(約112万6500km)を超えている。Googleは、2017年から2020年の間の実用化を目指している。
Googleは自律走行技術の開発とテストにおいて最前線に立っているが、人間による運転を将来は不要にしようというビジョンを掲げる企業は他にもある。日産自動車、General Motors、自動車部品メーカーのContinentalの各社は、2020年までの自律走行車の提供を目指している。Ford Motor Co.も、自律走行車のプロトタイプを公開している。Tesla Motorsは、2016年までに運転操作の90%を担うシステムを目指しており、どの企業よりも積極的なスケジュールだが、その目標は、Googleが実現可能と述べていたものに近い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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